『Steam(スチーム)』には、特定のゲームをプレイすることでバーチャル上のカードが貰える“Steam トレーディングカード”という機能があります。
このカードをゲームごとに全セット集めると専用のバッジが作れるようになり、作成したバッジは自分のプロフィールページに飾れます。
“トレーディングカードゲーム”であれば、皆さんも聞き覚えがあるかもしれません。集めたカードで対戦するゲーム(TCG)ですが、今回紹介するSteam トレーディングカードは完全にコレクションです。カードやバッジを集めてもゲームプレイには何の関係もありませんが、どうしてこんな機能があるのか、どんなメリットがあるのかをこの記事では解説していきます。
ゲームをプレイするとカードがドロップ
ゲームを一定時間(最低でも2時間)以上プレイすると、そのゲームのキャラクターやデザインがあしらわれたカードがドロップします。
プレイ中に「あなたのインベントリに1つの新しいアイテムがあります”というメッセージがポップアップしたら、インベントリをチェックしてみてください。
新しいアイテムとして、カードが手に入っているはずです。
最終的にカードが何枚ドロップするかはゲームによって異なりますが、平均して3~5枚のカードが手に入ります。
カードがドロップする・しないゲームの見分け方
そのゲームをプレイしてカードがドロップするかどうかは、ゲームページ右側にあるウィジェットから確認できます。
ウィジェットに“Steam トレーディングカード”の文字があれば、そのゲームはトレーディングカード機能に対応しています。
また、“自分の名前→バッジ”から見られるバッジ画面では、ライブラリ内にあるバッジが貰えるゲームが全て掲載されています。
カードを集めたいときは、これらの情報を参考にプレイするようにしてください。
カードはドロップだけではコンプリートできない?
さて、このトレーディングカードですが、じつはゲームごとのセットのうち手に入るのは最高で半分までとなっています。
つまり、半分揃えた時点でカードはそれ以上ドロップしなくなるため、いくらプレイしても新しいカードを手に入れることはできません。
ここから全セットを揃えるには、ドロップ以外の方法でカードを集める必要があります。
ブースターパックを狙う
そのゲームのカードをドロップしきると、“基本カード”かレアな“キラカード”がランダムに3枚入った“ブースターパック”を受け取れる資格を得られます。
ただ、このブースターパックを受け取れるかはランダムであり、カードもダブる可能性があるためこの方法で全セットを揃えるのは現実的ではありません。
そこで便利なのが、コミュニティマーケットです。
マーケットでカードを買う
コミュニティマーケットとは、ゲーム内のアイテムをSteamのユーザー同士で売買する場所です。もちろん、そのアイテムにはカードも含まれています。
このマーケットから欲しいカードを選び、Steamウォレットから販売額とValveへの手数料を支払えばカードをゲットできます。
カードは1枚あたり数十円程度と安いため(レア度による。キラカードは数百円することも)、難なく欲しいカードをゲットできます。
フレンドとトレードする
「お金を使うのはイヤだ」という人は、欲しいカードを持っているフレンドと手持ちのカードをトレードして手に入れる方法もあります。
自分が持っているカードのなかからフレンドが集めているゲームのカードを渡す代わりに、フレンドから欲しいカードをトレードして貰いましょう。
バッジをつくろう!
カードを全セット集めると、そのゲームのバッジを作れるようになります。
バッジを作成すると、次のような特典が得られます。
リワードが貰える
まずは、そのゲームのバッジが貰えます。このバッジは、自分のプロフィールページに表示できます。
また、リワードとして背景や絵文字などのアイテムも貰えます。背景はプロフィールページの背景として設定できます。また、絵文字はほかのユーザーとのチャット時に使用できます。
Steamレベルが上がる!
さらに、バッジを作ると経験値(XP)が貰えます。
経験値が貯まるとSteamレベルが上がり、レベルに応じた特典としてプロフィールのショーケース、フレンドリストの追加スロットなど、トレード不可なアイテムが手に入ります。
リワードをフレンドに自慢しよう
ここまでの説明で分かったと思いますが、カードから作れるバッジやそのリワードは“オレはこんなもの持ってるんだぜ”とフレンドに自慢するためのものです。ゲームプレイには一切影響がありません。
影響ないのですが……なぜか集めたくなってしまいます。Steamユーザーのあいだでは「カード集めも一種のゲーム」になっている雰囲気があったりなかったり。
リアルマネーが幅を効かせるぶん、端から見ると札束を見せびらかしているのとほぼ同じはずなのですがなぜか集めてしまう高い中毒性を持っているため、このカード集めを始めるときは“カードに使うお金はいくらまで”と決めておくことをオススメします。
そして次回のSteam入門では、カードを自慢する相手――フレンドについて解説していきます。
■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
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