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クラウド、ネットワーク、デバイスのエンジニアがいよいよ邂逅する

IoTの異才たちがLT18連発!SORACOMのフライデーナイト

2015年10月19日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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デバイスの強い県でSORACOMを想う(スカイディスク 橋本司さん)

 ピザ&ビアタイムを挟んだ後、登壇したのは福岡から来たスカイディスクの橋本 司さん。バタバタだった前半戦に比して、落ち着いたムードで始まったLTで橋本氏は、福岡名物は「めんたいこ」だけでなく、「うどん」と「デバイス」があると指摘し、デバイスメーカーとしてのSORACOMの期待を語った。

3GRayやGINGAを紹介する福岡スカイディスクの橋本さん

 橋本さんは、低価格、セキュリティ、プログラマブルな通信といった特徴を持つSORACOMの登場で、IoTの参入障壁が一気に下がったと評価。また、汎用ピンを採用する「3GRay」を使えば、APNの設定のみで簡単にデータが送れると説明した。さらに多様なセンサーを着脱可能なセンサーモジュール「GINGA」を組み合わせることで、すぐにIoTが開始できるとアピールした。

汎用ピン採用の簡単3Gモジュール「3GRay」

3GRayを使えば、APN設定だけでとにかく簡単につながる

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ラズパイ+ダイヤルスイッチで速度変更(アドベン 吉田研一さん)

 SORACOMの速度変更を物理ダイヤルスイッチでやってしまおうというのが、大阪から来たアドベンの吉田研一さん。ちなみにアドベンは玉川憲氏の兄である玉川潤氏が創業した会社だ。

SORACOMを速度変更できるダイヤルスイッチをデモるアドベンの吉田研一さん

 吉田さんの好きなSORACOM SIMはナノのデータ通信で、好きなAPIは速度変更や休止。特に「速度変更は神で、1人MVNO気分」になれると高く評価した。そんな吉田さんは、SDKやAPIを使うことで、物理ダイヤルスイッチで速度変更できるラズパイベースのIoTデバイスを開発し、会場でデモを行なった。スイッチを変えると、コンソール上のプランが変化し、しかもプランに合わせて点滅速度が変わるSORACOM APIの可能性とユニークさを示したLTだった。

SORACOMといえばやっぱり速度変更が神!1人MVNO気分

ダイヤルスイッチでSORACOMの速度変更を可能にする

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SORACOMで回転塔を光らせる(アレグロスマート 長田学さん)

 B2B向けIoTプラットフォームを提供しているアレグロスマートの長田さんは、デバイスの振動を検知すると、SORACOM経由で回転塔が光るというデモを披露した。パトランプが光るというITpro EXPOのアトラシアンのデモにインスパイヤされ、「仕事柄データを送信するデバイスはよく作るけど、データを受信するデバイスを作ってみたいなと考えた」と語る。

デバイスの振動検知で回転塔が光るデモを披露するアレグロスマート長田学さん

 センサーでの振動を検知するとSORACOM経由で、アレグロスマートのIoTプラットフォームに送信され、会場に設置した回転塔が光り、Slackで通知が来るというもの。センサーを振動させ、聴衆と共に「ひかれ!ひかれ!」と念じると、長田さんの希望通り、会場の回転塔が点滅。Slackの通知も受信し、会場は拍手に包まれた。「今まで作りにくかったものが本当に作りやすくなったと実感している。SORACOM素晴らしい」と語る長田さんは、リアルタイム性の高いアレグロスマートのIoTプラットフォームをアピールした。

SORACOM経由でアレグロスマートのIoTにつなぐデモの構成

デバイスを振動すると会場内の回転塔が点滅!

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がんばらない介護をIoTを実現(Z-Works 小川誠さん)

 IoTプラットフォームを提供しているZ-Worksは、介護の分野でIoTを活用しようとしている。「私自身が4人を看取ってきた。死の臭い、生理的な臭いは本当にきつくて、逃げたくなる。逃げないと、ストレスが溜まってしまう」とZ-Works小川氏は語る。こうした“介護から逃げるための仕組み”として、なんとかIoTを活用できないかと考えたという。

がんばらない介護をIoTで実現するZ-Worksの小川誠さん

 介護が深刻な社会問題となっているのはご存じの通り。65歳以上の人口は3300万人に達し、健康寿命と実寿命の間には約10年の開きがある。この10年で必要な介護で、IoTとクラウドを活用し、人の介在をなるべく少なくするというのが、Z-Worksの目論見だという。とはいえ、既存の見守りサービスとは異なる観点でサービスは構成される。小川氏は「見守りサービスは、つきつめれば死活監視。遺体は6時間経つと汁が出てくるので、ドライアイスや相当なつめものが必要。なるべく早く12時間以内に発見しないといけない」とコメントし、重いテーマでしんみりしていた聴衆も一気に沸いた。

 具体的にはセンサーデータ、時間、設置などの情報を収集し、起床や就寝、排泄、外出など人の行動に変換。これに前後関係を加えることで、倒れた、起きてこない、夜中に外出、鍵の閉め忘れ、食事抜きなどのアラートとしてあげるという。

介護の現状とIoTの可能性。見守りは最終的には死活監視

センサーデータを人の行動に翻訳する

 サービスとしては3m以内の心拍、呼吸などを検知できるシャープのセンサーやトイレのドアセンサーを用いて、介護対象者の重篤化予防に活かすほか、スマートロックとの連動による徘徊防止機能も提供する予定。「スマートロックはみんな開けることしか考えていないけど、うちは夜の10時から朝の5時まで開かないというスマートロック。監禁になってしまうけど」(小川氏)。さらに接触型の心電図センサーを用い、寝返りの影響を受けずに心拍や呼吸のデータを取得し、健康寿命を伸ばすソリューションを検討している。

センサー類を駆使した重篤化予防

スマートロックは徘徊防止に活用するという逆転の発想

 まずは買い切り型のホームセキュリティ「LiveConnect」をクラウドファンディングで提供。低廉なIoTに最適なSORACOM SIMで安価に提供していきたいという。小川氏は、「最終的にうちがやりたいのが『スマートターミナル』。がんばらない介護を提供した上で、人生の最後に手を握ってさよならという時間を確保してあげるのが最終目的」と語り、異色のLTを締めた。

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(次ページ、育児にも活用できる家庭内IoT(平愛美さん))


 

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