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最大5000台の仮想マシンを安定稼働可能

ティントリ、仮想化専用のオールフラッシュアレイ投入

2015年09月24日 12時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 9月24日、ティントリジャパンは仮想化専用のオールフラッシュアレイ「Tintri VMstore T5000 オールフラッシュ シリーズ(以下、T5000)」を発表した。あわせて最新OS「Tintri OS 4.0」とハイブリッド環境での管理に対応した「Tintri Global Center」の最新版も発表し、オールフラッシュアレイへの対応を強化した。

「Tintri VMstore T5000 オールフラッシュ シリーズ

 T5000は、新しい2Uの筐体に最大5000台の仮想マシンを安定稼働させることが可能だという。これは、ハイブリッド シリーズの最上位モデルである「Tintri VMstore T880」のユニット比で2.8倍の向上になる。また、TGCで一元管理することで、1システムで最大16万台の仮想マシンを稼働できるという。

 また、Non-Transparent Bridge(NTB)機能を新たに搭載し、2つの冗長化されたコントローラーを64Gbpsの高速なPCIeバスで通信させることで、コントローラー間の通信のオーバーヘッドや遅延を最小限にしている。さらにNVDIMMを標準搭載し、従来のNVRAMに比べて低遅延化ならびにシステム全体の性能向上を実現した。

 モデルは最大5000VM対応のT5080(実効容量14.3TB)、最大2000VM対応のT5060(実効容量7.3TB)のT5060を用意。インライン重複排除および圧縮によるデータ削減により、フラッシュに書き込まれるデータの3~5倍の容量が節約される。そのため、ユーザーが利用できる論理実効容量はT5080で最大73TB 、T5060で最大36TBとなる。参考価格は、T5080が7400万円、T5060が5000万円となる。

 同社はこれまでフラッシュとハードディスクとハイブリッドアレイを提供。仮想マシン単位でデータレーンを確保し、サーバーやデスクトップの仮想化に対して最適なアプリケーションのI/Oを実現してきた。同社初となるオールフラッシュアレイでは、エンタープライズITでの仮想化率の増大や高機能化を受けたもの。テラバイトのデータをフルスキャンするデータウェアハウス、過去のデータを蓄積して分析するビッグデータ解析、すべてのデータにアクセスするフルバックアップ、GPUによる高速なレンダリングを行なう仮想デスクトップなどの用途に対応する。

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