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RHEVを皮切りにマルチハイパーバイザーへ進む

富士通を味方につけたティントリが最新OSをリリース

2014年09月11日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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9月10日、仮想化対応のストレージを手がけるティントリジャパンは、新製品および国内戦略に関する発表会を開催した。発表会では、新OSである「Tintri OS 3.0」の強化点やOEMパートナーとなった富士通との提携について説明された。

富士通とのOEMパートナー契約に合意

 ティントリの「Tintri VMstore」は、仮想化環境に特化したストレージ。仮想化マシン単位での管理や監視が可能で、自動的にQoSを設定したり、拡大や縮小が容易にできる点も大きな特徴となっている。

 発表会で登壇した米ティントリCEOのケン・クライン氏は、2011年の製品出荷以来、Tintri VMstoreが順調に出荷数を伸ばし、昨年から比べて140%の成長率を遂げているとアピール。グローバルで1000台以上の実績を持ち、サーバ仮想化やVDI、プライベートクラウドなどの用途で、20万台以上の仮想マシンをホストしていると説明した。

米ティントリCEO ケン・クライン氏

 また、発表会では富士通とのOEMパートナー契約についても紹介された。登壇した富士通 ストレージシステム事業本部 VP 工藤哲郎氏は、自社開発を今後も続けていくほか、新しいニーズに応えるべく海外ベンダーとのアライアンスを結んでいくという富士通ストレージの製品戦略を説明。その上で、「仮想化の分野で先進的な技術を提供していく。ここでの課題を一手に解決できるのはTintri VMstoreであると確信している」とティントリのOEMパートナー契約に至った背景を説明した。なお、富士通のOEMパートナー契約はネットアップに続いて2社目となる。

富士通 ストレージシステム事業本部 VP 工藤哲郎氏

 約5ヶ月の検証や交渉を経て、富士通は米ティントリとのOEMパートナー契約に最終合意。Titri VMstoreを「ETERNUS TR Series」として8月27日に販売開始している。「すでに50件近い商談は発生しており、限定的に出荷も開始している」(工藤氏)とのことで、立ち上がりも好調だという。

マルチハイパーバイザーに足を踏み出す機能強化

 今回はTintri VMstoreに搭載されるソフトウェアの最新バージョン「Tintri OS 3.0」が発表された。プライベートクラウドの基盤を目指し、新たにRed Hat Enterprise Virtulization 3.3に対応し、初めてVMware以外のハイパーバイザーをサポートした。年末にはマイクロソフトのHyper-V、Microsoft Azure、vRealize Automation、OpenStackにも対応する予定で、遠からずマルチハイパーバイザーが実現されることになる。

最新のTintri OS 3.0で追加される新機能

 また、新設された3つのロールモデルとマイクロソフトのActive DirectoryとLDAPとを連携。ユーザーごとのアクセス制御と認証が可能になり、マルチテナント基盤として利用が可能になった。スケーラビリティも最大2000仮想マシン(T650)にまで拡大。「Tintri Global Center」により、最大32台のTintri VMstoreを一元管理することも可能になった。

 さらに管理を自動化する「Tintri Automation Toolkit」の提供を開始。仮想マシン単位でPowerCLIのスクリプトを実行できるようになった。仮想マシンや仮想ディスク単位でパフォーマンスと容量をモニタリングできるほか、スナップショット、クローニング、レプリケーションなどのデータ管理を自動化するという。

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