前回の鞆の浦に続いて今回は尾道。鞆の浦から西へ直線距離で約18km(こう書くと近いけど、地形がうにうにしてるのでもうちょっと遠く感じる)。
誰もが知る坂と海と猫の街。
どのくらい猫の街かというと、広島県が「キャットストリートビュー」という観光サイトで最初に尾道編を作ったほど。
要するに這いつくばってストリートビューである。
詳しくはこちらのサイトを。
これ、尾道の主な観光コースを猫目線(つまり、超低い位置)で撮影したストリートビューで紹介するという観光ガイドサイト。キャットストリートというくらいなので、随所にご当地猫が登場する。
猫と坂と古社古刹と商店街を楽しみに来てね、と言わんばかりのサイトなのだ。猫好きはこれを見ると尾道へ行きたくなるに違いないのである。
このサイトの欠点は、何かと凝りすぎててスマホからモバイル回線で見るには向かないこと。徒歩ルートチェック用に使うのがいい……と思う。
私の尾道のイメージは、海というよりは大林宣彦監督の映画に出てくる斜面の細い路地と坂。駅前から続くお寺の並ぶエリアがイメージに近そうなのでそっちを歩いてみた。
そしたら、墓地でお昼寝してた黒猫とばったり。いや、ばったりというわけじゃない。
斜面に沿った道を歩いてたら、突然海側が開けてて眺めがよかったのだ。ああ、ここは海側で眺めがいいねえ、ちょうど崖の真下が墓地で高い建物がないから遠くがよく見えるんだ、と下を見たら、黒猫と目が合ったのだ。崖の上からこんにちはである。
これは幸先がよいと古寺めぐり順路に従って狭い路地と坂路を楽しんでいると、お寺入り口に狛犬ならぬ「狛ライオン」が……いや、もともと「狛犬」は吉川弘文館の「国史大辞典」によると「その起源はエジプト・ペルシャ・インドなどの神殿や門前に置く獅子形にまでさかのぼることができる」そうで、もともとライオンなのだから、これでいいのだ。
いや、そこにいたのはライオンでも獅子型でもなくてまぎれもなく「猫」なんだけど、これだけライオン的に貫禄がある猫はなかなかおりません。「ライオン丸」と呼ぶことに決定。
素晴らしい。正面から撮りたいと思ったのだけど、このあとトトトと階段を降りてどっかいっちゃいました。残念。
(次ページに続く、「地元の人たちにも愛される猫」
この連載の記事
-
第899回
デジカメ
フラッグシップ機も入門機も! 今年登場のミラーレス一眼で撮った猫写真で2024年を振り返る -
第898回
デジカメ
スマホカメラは年々レベルアップ! ハイエンド機で撮った猫写真で2024年を振り返ってみた -
第897回
デジカメ
ミニドローン「HOVERAir X1 Smart」で猫と遊んでみた! 猫は興味津々で画質もなかなかいい -
第896回
デジカメ
速いAFのおかげで撮りやすい! チャーミングでほほえましい猫のあくびの瞬間を集めてみた -
第895回
デジカメ
ニコン「Z50II」はベーシックながら動く猫もしっかり撮れる“ちょうどいい”ミラーレス一眼だ -
第894回
デジカメ
寒くなる折、猫が気持ちよさそうに撫でられてる暖かそうな“ほっこり写真”を集めてみた -
第893回
デジカメ
さすがフラッグシップ! キヤノン「EOS R1」は猫の一番いい瞬間をピシッと撮ってくれた -
第892回
デジカメ
ライカ風の画作りが楽しめる「Xiaomi 14T Pro」 動いてる猫もブレずに撮れて独自のフィルターも効果的! -
第891回
デジカメ
軽くて小さい富士フイルム「X-M5」が登場! いろんな猫をいろんな「フィルムシミュレーション」で撮ってみた -
第890回
デジカメ
プロ向け動画カメラ、パナソニック「LUMIX DC-GH7」の4K動画から一番カワイイ瞬間を切り出した! -
第889回
デジカメ
ズーム操作も快適! 機動力が高い「iPhone 16 Pro」のカメラコントロールで秋の外猫を望遠撮影 - この連載の一覧へ