初歩から分かるBD活用講座 第7回
アルバム感覚でビデオの編集ができるPowerDirector 10 Ultraの機能に迫る
ほんの数ステップで動画を編集してBlu-ray Disc™に焼く技
2015年09月13日 01時04分更新
サイバーリンク「PowerDirector」の最新バージョンが「PowerDirector 10 Ultra」だ。簡単操作でありながら、誰もが本格的な動画編集が可能なソフトとして、定番的人気を博する。その機能について紹介し、実際にオリジナルBlu-ray Disc™を作成する手順についても解説していこう。
PowerDirector 10 Ultraの新機能
サイバーリンク「PowerDirector 10 Ultra」(以下「PowerDirector 10」)は、多彩な機能を搭載した動画編集ソフトだ。
「PowerDirector」シリーズは従来から高パフォーマンスが1つの特徴だが、この最新版「PowerDirector 10」では、高速動画処理エンジン「TrueVelocity 2」を採用したほか、動画エフェクト処理プログラムに「OpenCL」を採用してCPU負荷の軽減を実現したことによって、ソフト全体の処理速度をさらに向上している。
ほかにも、現在の主立ったパソコンに搭載されているマルチコアCPUのパワーを有効活用する並列処理が可能なうえ、「NVIDIA CUDA」や「ATI STReam」、「Intel QuickSyncVideo」などのGPGPU機能に対応するほか、64bitOSへネイティブ対応して大容量メモリを活用できるなど、パソコンのハードウェアを存分に活用して動画編集できる仕様となっている。
肝心の編集機能では、3D動画の編集にも対応したのが大きな特徴だ。3D対応デバイスで撮影した動画・画像の取り込みや編集を高速に処理できるほか、2D動画を3Dに編集することも可能となっている。
また、トラックを最大100本まで拡張して自由度の高い編集作業を行えるほか、音楽ファイルのビートを検出して正確にオブジェクトを配置できる「ビートマーカー」を搭載し、音楽に合わせた動画編集が容易になっている。さらに「タイムラプス機能」を使えば、長時間動画をわずかな時間に短縮して見せられるタイムラプス動画を簡単に作成することもできる。
なお、「PowerDirector 10」には、「PowerDirector 10 Ultra」と「PowerDirector 10 Deluxe」の2製品があり、それぞれに通常版とアップグレード版が用意されている。パッケージ版は「PowerDirector 10 Ultra」のみで、通常版、アップグレード版、アカデミック版のほかガイドブック添付版を用意している。ダウンロード版では「PowerDirector 10 Ultra」のほか「PowerDirector 10 Deluxe」も用意している。
それぞれの価格は以下のとおり。
PowerDirector 10価格表 | ||
---|---|---|
ダウンロード版 | ||
PowerDirector 10 Ultra | 通常版 | 1万1800円 |
アップグレード版 | 9800円 | |
PowerDirector 10 Deluxe | 通常版 | 9200円 |
アップグレード版 | 7300円 | |
パッケージ版 | ||
PowerDirector 10 Ultra | 通常版 | 1万5540円 |
ガイドブックセット | 1万7640円 | |
特別優待版 | 1万290円 | |
特別優待版ガイドブックセット | 1万2390円 | |
アカデミック版 | 7980円 |
「PowerDirector 10 Ultra」は、「PowerDirector 10 Deluxe」では割愛されている64bit対応機能、Blu-ray書き込み機能、3D編集機能などが搭載されている上位版である。当記事では「PowerDirector 10 Ultra」について解説する。
それでは実際に、「PowerDirector 10 Ultra」を使って、オリジナルルBlu-ray Disc™を作成してみたい。まずは「PowerDirector 10 Ultra」に搭載されている自動編集機能「イージーエディター」を試してみよう。
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