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5つのベンチマークで性能チェック

GTX 750/950/960はどれがオススメ? G-Tuneでコスパ最強構成を選ぶ

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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「NEXTGEAR-MICRO」の特徴は
冷却性の高さと取り外しやすいメッシュパネル

 「NEXTGEAR-MICRO」シリーズのケースは、冷却性能の高さが特徴。メッシュパネルの内側には、大型冷却ファン(中央)、80mmの吸気ファン(正面下部)があり、本体上面と背面にも排気ファンを備えている。合計4基のファンで冷却を行なう。

 高いメンテナンス性も特徴のひとつだ。正面のメッシュパネルがワンタッチで着脱でき、また左サイドパネルも大部分がメッシュになっている。ホコリが溜まっても簡単に取り外して掃除できるのはうれしい。

正面のメッシュパネルは取り外し可能

側面パネルもネジ2つ外すだけで簡単に取り外せる。本体内部はスペースに余裕を持たせて、4基のファンによる放熱性を高めている

ベンチマークで性能チェック
750と950には大きな差が。950と960は条件つきで差が出る

 「NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2」の性能を5つのベンチマークでチェックしてみる。比較のため、GTX 750搭載の「NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP」、GTX 960搭載の「NEXTGEAR-MICRO im550SA9」でも同じベンチマークを試した。

 まずは、GPUによるOpenGL描画性能とCPUによる3Dレンダリング性能を計測する「CINEBENCH R15」を実行した。結果はそれぞれ「102.72fps」「110.47fps」「112.64fps」となった。

「CINEBENCH R15」の結果
NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SPNEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2NEXTGEAR-MICRO im550SA9
OpenGL102.72fps110.47fps112.64fps
CPU484cb490cb490cb
CPU(Single Core)133cb134cb130cb

 次に、マシンの総合性能を評価する「PCMark 8 CREATIVE CONVENTIONAL」と、3D性能を計測する「3DMARK」を試してみた。PCMark 8の結果に劇的な差がないが、どれも「3423」「3669」「3778」という高い数値が出ている(20万円台のCore i7-4790K搭載モデルで「3916」)。ゲームだけでなく、画像や動画の編集にも充分使えるPCであることがわかる。

「PCMARK 8 CREATIVE CONVENTIONAL」の結果
NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SPNEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2NEXTGEAR-MICRO im550SA9
総合点342336693778

 3DMARKで最も負荷が高い「FIRE STRIKE」を実行したところ、結果は「3502」「5323」「6173」となった。750と950の差だけでなく、950と960の差もハッキリと出ている。実際のゲームではどうかと「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を試すと、ここでも950と960の数値に差が出た。

「3DMARK FIRE STRIKE」の結果
NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SPNEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2NEXTGEAR-MICRO im550SA9
総合点350253236173
Graphics Score382562337464
Physics Score639464016402
Combined Score151622682627
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果
NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SPNEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2NEXTGEAR-MICRO im550SA9
1920×1080 最高品質 フルスクリーンモード3517(快適)6075(とても快適)7134(非常に快適)

 最後に、「ファイナルファンタジーXIV」に比べると負荷が少しばかり軽い「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」を試した。ここでは3DMARKやファイナルファンタジーXIVほどの差は出なかったので、高負荷な作業(ゲーム)であるほどGPUの違いが数値に現れるということだろう。

「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」の結果
NEXTGEAR-MICRO im550BA15-SPNEXTGEAR-MICRO im550BA15-SP2NEXTGEAR-MICRO im550SA9
1920×1080 最高品質 フルスクリーンモード6530(快適)8368(とても快適)8732(とても快適)

GTX 950搭載モデルにSSD追加がオススメ、960搭載モデルと同価格帯でより快適なパソコンに仕上がる

 3機種のベンチマーク結果を見ると、最新ゲームをプレイするならやはりGTX 950かGTX 960搭載モデルをオススメしたい。

 ゲームではなく画像・動画編集作業用などであれば、GTX 750搭載モデルでも充分快適に行なえるだろう。だが、GTX 950/960には4Kに対応したHDMI 2.0端子とDisplayPort 1.2があり、4画面同時に出力することもできる。解像度の高い画像・動画編集に対応するためにもGTX 950/960を選んでおきたいところだ。

「NEXTGEAR-MICRO」

 では、GTX 950と960はどちらを選ぶべきだろうか。目的が大作ゲームだけならGTX 960搭載モデルでより快適にプレイすべきだが、同じ価格帯なら筆者は「GTX 950搭載モデルにSSDを追加する」のを推したい。

 GTX 960に近い性能を持つGTX 950を搭載させ、さらにSSDを追加すればOSやアプリの起動速度が上がり、パソコンそのものの快適さをより実感できるはずだ。価格もGTX 960搭載モデル(10万2384円)とほぼ変わらず10万5756円で手に入る。

マウスコンピューター/G-Tune
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