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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第421回

富士フイルム「X-T10」で撮る、夏バテ猫と山の猫

2015年08月28日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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山頂でも猫がお出迎え!

 残る4匹は玄関前でへちゃー。

 特に手前の白黒ハチワレ猫ののびっぷりがひどい。すっかり棒になってる。

 いくらおうちの人と挨拶したとはいえ、お庭に入り込むのもはばかられるので、望遠レンズに付け替えて道路から撮影。

4匹いるんだけど、注目は手前のハチワレ白黒猫。この伸びっぷりがいい。猫はいつも猫背でいるわけではないのだ。少しでも表面積を広くして放熱しようとしてるんだろうか。後ろには親子っぽい姿が(2015年8月 富士フイルム X-T10)

4匹いるんだけど、注目は手前のハチワレ白黒猫。この伸びっぷりがいい。猫はいつも猫背でいるわけではないのだ。少しでも表面積を広くして放熱しようとしてるんだろうか。後ろには親子っぽい姿が(2015年8月 富士フイルム X-T10)

 奥にいたのは親子のようで子猫が必死にくらいついてる。

 こんな調子だから、なかなか目的地につかないのである。

 なんとか山麓に辿り着き、ロープウェイで山頂にのぼると、テーブルの下で猫がお出迎え。いや出迎えてるんじゃなくて寝てるだけなんだけど、これがもう全然起きないのである。

確かに風の通りがいい日陰なんだが、山頂に辿りついた観光客が休憩しようとバッグを置いてベンチに座って……あれ? 足が何かにぶつかるぞ……猫がいるじゃん、ということが何度も起きてそうだが、ここから動く気配はないのであった(2015年8月 富士フイルム X-T10)

確かに風の通りがいい日陰なんだが、山頂に辿りついた観光客が休憩しようとバッグを置いてベンチに座って……あれ? 足が何かにぶつかるぞ……猫がいるじゃん、ということが何度も起きてそうだが、ここから動く気配はないのであった(2015年8月 富士フイルム X-T10)

 近づいても撫でても起きない(前ページ冒頭写真)。

 でも、人が何をしても動じないのはこの猫だけのようである。

 実はほかにも何匹か山頂猫がいたはずだが、日曜日で観光客が多かったせいか隠れて出てこない。

 どこにいるのかなと探したら……こんなところにおりました。

 人がやってこない安全なところ……とっくに使われなくなった古い階段をうまいこと利用していたのである。

 さすがだ。

人がもう歩かなくなった階段は猫ベッドに転用されたのであった。さすが、人の死角をよくわかってると感心。こういう猫はちょっかいを出さずにそっと撮るだけにする(2015年8月 富士フイルム X-T10)

人がもう歩かなくなった階段は猫ベッドに転用されたのであった。さすが、人の死角をよくわかってると感心。こういう猫はちょっかいを出さずにそっと撮るだけにする(2015年8月 富士フイルム X-T10)

 それにしても最近のエントリー向けミラーレス一眼は良くなった。EVFを内蔵してるからしっかりファインダーを覗いて撮ることもできるし、ミラーレスらしくモニターの角度を変えて自由なアングルで撮れるし(というか猫目線で撮れるし)、AFも昔に比べて速く正確になったし、一眼レフに比べてボディーが薄くて軽いので持ち歩きも苦にならないのがいい。個人的にはすごく気に入りました。

 X-T10クラスならボディーデザインや操作系が一眼レフに似てるので、一眼レフを使ってた人でもすぐに慣れる(んじゃないか)と思うしね。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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