本体が壊れた時はどうするの?
Droboシリーズは海外のベンダー(米国)の製品であり、本体故障時のサポートがどうなるのか気になる人もいるだろう。でも大丈夫だ。プリンストンを介して流通しているDroboシリーズについては、1年間の製品保証が付いており、日本語でサポートを受けられる。万が一期間中に本体が故障しても、正常に動作する個体と交換される。
ストレージの故障の場合、本体が直っただけでは解決とならない。大切なのはデータだ。だが、Droboシリーズなら、この点も問題ない。交換された本体にこれまで使っていたHDDを搭載すれば、これまでと同じように使えるのだ。
新製品への移行はどうなる?
では、より古いDroboから最新のDrobo 5NやDrobo 5Dへの移行はどうだろう? ここで言う「移行」とは、旧機種のDroboからHDDを取り出して、新しいほうのDroboにそのHDDを搭載するという、最も楽な手法のことだと思ってほしい。
Drobo間での移行に関しては、プリンストン作成の日本語サイトに詳細が説明されている。同サイトの情報を元に、DAS、NASそれぞれのDroboシリーズで移行可能な組み合わせを表にした。
Drobo 5D(DAS)を中心にした移行表 | |||
---|---|---|---|
旧機種 | 移行先 | ||
Drobo Mini | Drobo(4ベイ) | Drobo 5D | |
Drobo Mini | ○ | × | × |
Drobo Gen1, 2, 3 | × | ○ | ○ |
Drobo S, S2 | × | × | ○ |
Drobo 5D | × | × | ○ |
DroboPro | × | × | × |
Drobo 5N(NAS)を中心にした移行表 | |||
---|---|---|---|
旧機種 | 移行先 | ||
Drobo 5N | |||
Drobo FS | ○ | ||
Drobo 5N | ○ | ||
DroboPro FS | × | ||
Drobo B800fs | × |
Drobo Miniは2.5インチHDDを使用するモデルであるため、移行は同機種間のみ可能だ。DroboProは8ベイのモデルであり、移行できる現行機種は存在していない。筆者を含む個人ユーザーが多いと思われるNASのDrobo FSは、現行機種のDrobo 5Nへの移行が可能だ。なお、新しい世代のDroboに移行したら、古い世代のDroboに再度HDDを戻すことはできない。移行は一方通行(アクセラレータ)である。
移行の際にはまず、新機種側のファームウェアが最新であることを確認しよう。その後、新旧両方のDroboの電源を切った状態で旧機種からすべてのHDDを取り外し、新機種にセットする。あとは新機種の電源を入れるだけで、移行は完了となる。
Droboなら大切なデータを長期間にわたって保存するのに適している
トラブルシューティングでさえ、カンタンオペレーションで対応できる、Droboなのである。なお、移行は必ずDrobo本体の電源を切った状態で行う必要がある。電源が入ったまま移行をしようとすると、データが消えてしまうからだ。
データというものは(種類にもよるが)、ひとたび作られたら長期に保存されることも多い。保存するストレージ機器の寿命を超えて、存在し続ける。一般的なRAID機器では、同じベンダーの製品であっても簡単な「移行」は不可能だったり、動作を保証されなかったりすることも多い。
その点、シリーズ間での移行が可能なDroboは、大切なデータを長期間にわたって保存するのに適しているといえる。これだけでも、Droboシリーズを選ぶメリットは大きいのだ。
NASモデルやサーバールーム向けモデルもラインアップ
Droboシリーズには、家庭向けからサーバーとの接続に使うハイエンドストレージまで、多くの製品を用意している。ここでは、大企業の部門/中小企業から、家庭でも使える製品を紹介しよう(写真をクリックすると、メーカーページに飛びます)。
(提供:プリンストン)
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