楽天は、独自のAndroidアプリストア「楽天アプリ市場(いちば)」を開始した。約180のアプリ開発者が提供する、楽天アプリ市場限定アプリを含む約390タイトルを取り扱う(2015年8月18日時点)。ストア内の支払いやアプリ内課金に「楽天スーパーポイント」を利用できるうえ、支払い金額に応じて通常の10倍にあたる10ポイントを獲得できる。また現在、オープニングキャンペーンとして、「楽天アプリ市場」とふたつのアプリをダウンロード・起動したユーザーに、300ポイントをプレゼントしている。
楽天アプリ市場では、ゲームや占いなどのエンターテインメント系、子供向け知育系、地図や家計簿などのライフスタイル系など様々なジャンルのアプリを用意。アプリ登録審査時に、トレンドマイクロの技術によるセキュリティー評価を実施しすることで、アプリの安全性をチェックしている。また毎月1回無料で、ユーザーのAndroid端末にインストールされた全アプリをスキャンし安全性を確認する「不正アプリ対策」機能も提供する(1回100円/税込で追加スキャンが可能)。
アプリの販売手数料を15%に設定、
10%をユーザーに楽天スーパーポイントとして付与
発表会では、楽天 代表取締役 副社長執行役員 島田亨氏が登壇。楽天市場をはじめ、各企業とユーザーを結ぶマーケットプレイスを提供するB2B2C型ビジネスを展開してきた。
楽天では、2018年のAndroidアプリ市場が、2015年の2倍にあたる約1兆円規模に成長していると予測。一方、現在のアプリ市場において、上位10アプリが合計収益の48.5%を占めている点を指摘。B2B2C型ビジネスをAndroidアプリマーケットにおいても開始することで、寡占的なかたよったジャンル以外のアプリもユーザーが手軽に手にできるようにするという。
また、資金が潤沢とはいえないアプリ開発者でも楽天アプリ市場で公開しやすいよう、販売手数料を(価格の)15%に設定し、開発者が75%を収益として獲得できるようにした。開発者の資金的負担が減ることで、新ジャンルに挑戦しやすくなることを期待しているという。また、10%をユーザーに楽天スーパーポイントとして付与すると説明した。