成長著しいアジア諸国と米国とのゲートウェイ、APGプロジェクト
さて、今回すばる号が横浜港に入港したのは、NTT Comが参画する国際共同海底ケーブルプロジェクト「Asia Pacific Gateway(APG)」の作業準備のためだ。
APGは、アジア域内を結ぶ新しい大容量光海底ケーブルのプロジェクトだ。日本、韓国、中国本土、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイなどを陸揚げ地点としており、40Gbps伝送技術を使うことで総容量54.8Tbpsの海底ケーブル網を実現する。将来的には100Gbps技術への切り替えも検討されているという。
NTT Comでは、すでに東京~香港~シンガポール間を低遅延で結ぶ海底ケーブルネットワーク「Asia Submarine-cable Express(ASE)」を開通させている。2016年第1四半期にAPGが開通することで、さらにアジア域内のネットワークを増強し、急増するグローバルトラフィックに対応していく。
同社ではグローバルネットワークサービス、アジア圏でのデータセンターサービスを拡大しており、それを支える通信インフラとしてもAPGは重要な役割を果たすことになる。
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ビジネスから日常生活、ホビーまで、国境を越えて大量のデータがやり取りされるのが当たり前になった現在。そうした“当たり前”のインターネット環境を支えるために、遠い海の上ではスケールの大きな、なおかつ繊細な、海底ケーブル敷設や保守の仕事が今日も続いているのだ。