Thunderbolt 2/RAID対応の超大容量外付HDD&SSDをレビュー
超速外付けSSDの実力を見よ! 360度VR動画編集も思いのまま
2015年06月30日 11時00分更新
HD画質の360度映像もThunderbolt 2で楽々転送
「Oculus Rift」に代表されるVR技術を追いかけているMac系ライターの広田氏。2014年11月にVR情報を集めたニュースサイト「PANORA」の運営も始めた。そして最近では、GoProを6台使った「360度VR映像」の作成にもハマっているという。
実際の360度パノラマVR映像はこのような感じ。一見ただの動画だが、Chromeを使ってYouTube上で動画を開くと、左上のカーソルで自由に視界を動かせる
広田氏曰く、「GoProで撮影したHD画質の動画を6本同時に編集するには、PCの処理能力とともに、大容量で高速なストレージも必要です。例えば、32GBのメモリーカードをフルに撮影すると、それが6枚分になるのでいきなり192GBのストレージを消費します。出先での撮影が続くと、すぐに内蔵ストレージがいっぱいになってしまいます」。
つい先日、新MacBook Pro Retinaを追加購入したため、PC自体のパワーは申し分ない状態。内蔵ストレージ(SSD)も最大の1TBを選択したものの、それでも容量は十分とは言えず、外付けHDDを利用するも、ファイルサイズが大きいだけに、その転送速度には不満があるそうで……。
「MacBook Pro Retinaディスプレーは内蔵ストレージが非常に高速なんですが、外付けHDDではRAIDのストライピング(RAID 0)を組んでも、その読み込み/書き出し速度を全然活かしきれません。特にモバイルHDDとなると、数百GBのデータを移すときに1時間以上かかってしまうことも」
そこで今回、外付けSSD「LCS-LBF010TB2G」を試していただくことにしたのだった。
というのも、広田氏が所有する新MacBook Pro Retinaは、Thunderbolt 2ポートを搭載しているので、LCS-LBF010TB2Gの大きな特徴である転送速度の恩恵を最大限に受けられるのだ。
実際にLCS-LBF010TB2Gを使った広田氏は「外付けドライブなのに、内蔵SSDとほとんど同じ感覚で使えますね。過去にここまで高速な外付けストレージを触ったことなんてありません!!!」と、まずその「速さ」を感じたよう。そして簡易ではあるがベンチマークテストも敢行してくれた。
その結果は以下の通りだ。10GB(全919ファイル)のデータを、LCS-LBF010TB2Gへ読み書きし、それにかかった時間を計測したのだが、所要時間はわずか10秒程度となった。
LCS-LBF010TB2Gデータ転送速度ベンチマークテスト | ||
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書き込み(内蔵SSD→外付けのファイルコピー) | 読み出し(外付け→内蔵SSDのファイルコピー) | |
FASTモード(RAID 0) | 10.57秒 | 10.06秒 |
SAFEモード(RAID 1) | 18.35秒 | 10.27秒 |
※いずれも3回計測の平均値。
広田氏は、「やはりストライピング(RAID 0)で高速に使うのがオススメでしょう。それでも512GBを確保できますから、作業中にファイルを一時的に保存しておく場所として活用するのに適していると思います」
「それから、取引先などに持ち出して動画をプレゼンするときやデータを受け渡すときなんかにも活用できそうです。筐体もコンパクトですし。欲を言うならバスパワーで動作してくれれば最高でしたけどね(笑)」とまとめてくれた。
動画編集作業で「LCS-LBF010TB2G」を使えば、作業時間を短縮できるだけでなく、外付けHDDにデータを置いているときに、大量のデータをやりとりする際に生じるストレスからの解放も期待できそうだ。