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myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画 第2期」 第6回

プレイ動画・ゲーム実況・ゆっくり実況 etc...ニコニコ動画最大のタグを調べてみた

再生数200億! ニコニコ動画の半分は「ゲーム」タグでできている

2015年06月25日 18時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/ASCII.jp

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ゲームの動画にコメントを付ける遊び方が始まって8年が経つ

そしてゲーム動画は続いていく

 ニコニコ動画で、ゲームのプレイ動画にコメントをつけるという遊びが生まれてから8年以上。この遊びは現在も拡大し続けています。もともとゲーム映像の投稿自体に権利の問題があり、その他さまざまなトラブルを抱えながらも、今回取り上げられなかった生放送なども含めて、ゲームのプレイ動画をみんなで楽しむこの遊びは視聴者に支持され続けました。

 この8年の間でスマホやブラウザゲーなどゲームビジネス自体の変化、フリーゲームや海外インディーゲームなどの従来の商業ゲーム以外への注目、国内外でのゲーム実況者のタレント化、多数の権利者削除やゲーム会社での容認などの繰り返し、クリエイター奨励プログラムの施行などを経て、いまではコンシューマ・アーケード・スマホのそれぞれで動画投稿を念頭においたタイトルが現われ、またニコ動でも話題となってきています

 もちろん現在でも問題はあり、「スプラトゥーン」のプレイ動画投稿を認めつつ、マリオのTAS動画を消した任天堂の対応は1つの線引きの明示なのでしょう。またmaimai動画やニコニコスマホSDKでの動画投稿の仕様が今後面白い動画を生んでいくか、あるいは面白いゲーム要素として組み込まれていくかは、まだはっきりとは分からないところです。

 2015年はまだ半分ですが「刀剣乱舞」や「スプラトゥーン」などゲーム方面では興味深い動きがいくつか起きています。「千年戦争アイギス」や「ワンダーランドウォーズ」の人気の継続も気になるところ。

 今回のデータでは出てきませんがアニメ方面では「アイドルマスター シンデレラガールズ」のヒットほか、今期の「SHOW_BY_ROCK!!」なども比較的好評で、ソーシャルゲームタイトルのアニメ化は活発な動きが出ています。

 また今年のE3ではOculus RiftやProject Morpheus、HoloLensなどのVR技術が体験可能なデモとして多数紹介されていたようです。こうした技術が組み込まれたゲームが登場してくるのはすでに遠い話ではないのでしょう。そのとき、ゲームプレイの共有はどのように行なえるのかは今後興味深い課題になっていくかもしれません

 またゲームプレイ動画はニコ動の初期から現在までの多くを占め続けているコンテンツであり、その変化はニコニコ動画自体の変化ともつながっていきます。

 ゲームが変わっていくとき、ニコニコ動画がどうなっていくのかも気になるところです

 連載はとりあえず今回で終了となりますのでこの場で発表していく予定はありませんが、いずれも個人的に注目していきたいと思います。

 これまで連載をお読みいただきありがとうございました。連載ではありませんが今後も時節に応じて記事を書く予定はあるようですので、そのときはまたよろしくお願いいたします。

イベント告知

 冬コミ新刊の「ニコニコ動画統計データハンドブック2015」はCOMIC ZINさんにまだ委託中です。通販もやっていますのでこちらでお求めいただくと手軽です。夏コミも1日目金曜・東プ-24bで参加予定です。

 米沢嘉博記念図書館では企画展示「~赤塚不二夫生誕80周年~ 赤塚キャラ誕生のひみつ 展」が開催中。ぜひご来館ください。


~赤塚不二夫生誕80周年~ 赤塚キャラ誕生のひみつ 展

6月19日(金)より開催

 愛嬌いっぱいで、一目で覚えることができる赤塚不二夫のキャラクターたち。そのインパクトと存在感は、豊かなキャラクター文化をもつ日本の中でも、ひときわ重要です。2015年は、赤塚不二夫の生誕80年。本展示では、赤塚不二夫の生誕を祝うとともに、赤塚キャラクターたちの生誕を祝い、チビ太、アッコちゃん、イヤミ、バカボンのパパ、ニャロメ、ベラマッチャ、ウナギイヌ、そして赤塚不二夫自身などのスターキャラクター誕生のルーツを紹介します。

■会場:米沢嘉博記念図書館 1階展示コーナー
■期間:2015年6月19日[金]~2015年10月4日[日]
特別整理などで休館する場合あり。公式サイト、もしくは開館日に電話にて要確認。

■主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
■企画協力:株式会社フジオ・プロダクション
■協賛:株式会社復刊ドットコム
■協力:川口 貴弘(takdesign inc.)、名和 広
■問い合わせ:米沢嘉博記念図書館
 〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
 TEL:03-3296-4554


会場は東京都千代田区の明治大学 米沢嘉博記念図書館。コミックマーケット前代表の故・米沢嘉博氏が蒐集したサブカルチャー資料などを収蔵する。また、期間限定ながら直近のコミケで収集された見本誌を閲覧できるレアな場所でもある

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