AQUOSにはシャープ定番の機能が中心
ここからはカメラの機能を見ていく。とはいえ2機種については、キャリア向けモデルをベースにしているためか目新しさは無い。
AQUOS SH-M01はこれまでのAQUOSシリーズでおなじみの機能ばかり。撮影モードには人物、夜景、料理、セピア、モノクロ、銀残し、魚眼レンズにミニチュア効果といった、シーン設定やトイカメラ的なモードが用意されている。
シャッターモードには振り向きシャッター、笑顔フォーカス。定点撮影に最適な動画の「微速度撮影」もある。ただ最新のAQUOSと比べれば、必要最小限の機能が用意されているだけという印象だ。
シンプルなのか上級者向けか
中途半端な印象を受けるVAIO Phone
VAIO Phoneの画面を見るとAndroid標準のもの。とはいえ全天球撮影はなく、撮影モードもシンプル。フィルター機能があるもののオーソドックスだ。
他のスマホと比べ変わっているのは画質調整がやたら細かくできることと、シャープネスで画質変更が可能といった、いじれる設定が多いこと。ただ上級者が満足できるかというと、そうでもなく、もう少し独自性がほしかった。
Xperiaもシリーズではおなじみの定番機能を搭載
「プレミアムおまかせオート」をはじめ、マニュアル、クリエイティブエフェクト、ARエフェクト、タイムシフト連写と、Xperiaではおなじみの撮影モード。マニュアル設定では多彩なシーン設定として「手持ち夜景」「好感度」「料理」「ペット」「ビーチ」「打ち上げ花火」などが用意。
スマイルシャッターにセルフタイマー、手動設定できるISO感度は最大3200。クイック起動やクイック撮影も可能(今回のテストではクイック起動のみ使用)だ。
最近のXperiaシリーズでは一般的な機能ばかりで目新しさはないものの、機能的には豊富。3機種で比較すれば、もっとも独自性、設定のいじりがいがあるスマホだろう。
長く使えるカメラを考えると……Xperiaの勝ち
今回の勝利機種はXperia J1 Compactとする。これで2勝目だ。カメラの起動時間の勝利は微妙だが、撮影間隔がスピーディーなのは筆者の好み。またカメラの機能も3機種ではもっとも使って楽しいだろう。
AQUOSは2位だが、こちらを勝ちにしても良かった。しかし機能が若干地味過ぎて、これを2年間使うのはカメラ好きにはちょっとつらいかも。単にサクッと撮ってキレイでOKなら、AQUOSも十分優秀だ。
VAIO Phoneは写真の鮮やかな色合いはテストでは不利でも、写真を撮る側からすればキレイに感じそう。設定にマニアックな雰囲気があったので、どうせならもっと上級者向けにしてもらい、さまざまな設定をいじり放題にしてもらえたら面白かったのだが。
次回はスタミナ比較。AQUOSはIGZOパネルの採用、VAIO Phoneは大容量バッテリー、Xperiaも電池持ちに自信アリと3機種とも期待がもてる。さらに紹介しきれなかったオリジナルの機能があると楽しいのだが。比較的高価な日本ブランドのスマホゆえに独自性を見せてほしい。
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