最大4ノードのXeonサーバーが独立稼働、24台のドライブと自由に接続可能
HP、2Uサイズ高密度サーバー「Apollo 2000 System」発売
2015年06月02日 06時00分更新
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月1日、2Uサイズのシャーシに最大4ノードの2ソケットx86サーバーを搭載できる「HP Apollo 2000 System」を発売した。汎用ワークロードからハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)まで対応する高密度サーバー。
Apollo 2000は、スケールアウトコンピューティングに特化したx86サーバーシリーズ「HP Apollo」ファミリーの最新モデル。高密度化による設置スペース削減、ラック単位での電力管理/最適化、優れた空冷デザインを備え、汎用からハイパフォーマンスワークロードまでの処理に対応する。HPでは「デザインオートメーションや金融サービスのリスク分析などを目指す企業ITにおけるスケールアウト型インフラへの橋渡し役となる」としている。
2Uサイズの「Apollo r2000シャーシ」内には、「HP ProLiant XLライン」サーバーを最大4ノード搭載し、各サーバーの構成やメンテナンスは完全に独立して稼働する。サーバーノードとしては、Xeon E5-2600 v3プロセッサー×2と最大512GBメモリを搭載できる1U/ハーフワイドの「HP ProLiant XL170r Gen9」と、XL170rを2U化して「Xeon Phiコプロセッサー」や「NVIDIA Tesla GPUアクセラレータ」を搭載可能にした「同 XL190r Gen9」の2機種が発表されている。
また、フロントベイには最大24本のハードドライブを搭載可能で、各サーバーノードとの接続を自由に構成できる「ドライブゾーニング機能」が提供される(近日提供開始予定)。
他のProLiantサーバーと同様、各サーバーノードは「HP iLO4」を通じて管理が可能。さらにオプションとして、ラック単位で電力を一括管理する「HP Advanced Power Manager(APM)」や、クラスタごとの一括管理ソフトウェア「HP Insight CMU(Cluster Management Utility)」も提供される。
Apollo 2000 Systemの希望小売価格(税抜)は、ProLiant XL170r Gen9(4ノード構成)が136万1000円から、ProLiant XL190r Gen9(2ノード構成)が90万7000円からとなっている。