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業界人の《ことば》から 第145回

シャープな目のつけどころは復活するのか

2015年05月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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目のつけどころがシャープなシャープの再強化

 中期経営計画では、これまでの2ビジネスグループ8事業本部体制から、5つのカンパニーへと体制を再編する。

 2015年10月1日付けで、コンシューマーエレクトロニクスカンパニー、エネルギーソリューションカンパニー、ビジネスソリューションカンパニー、電子デバイスカンパニー、ディスプレイデバイスカンパニーの5つのカンパニーを新設。権限を大幅に委譲するとともに、不採算事業からの完全撤退、成長分野へのリソース集中、各事業領域での新規分野への取り組みを進める。

カンパニー制を導入し、事業分野ごとに権限を委譲。一方で不採算事業からは完全撤退し、成長分野にリソースを集中していく。

 そうした方針を示すなかで、高橋社長は、ひとつのキーワードを掲げみせた。

 それは、「目のつけどころがシャープなシャープの再強化」だ。

 高橋社長は、「シャープには、シャープな目のつけどころがある。シャープが長年に渡って培ってきた独自技術と、シャープな目のつけどころにこだわり、人に一番近いところで、人がよりよく生きるために、必要なものはなにかといったことを追求していきたい。人に寄り添い、新たな価値を提供する企業を目指すことで社会に貢献したい」と語る。

かつてのキャッチフレーズを使って、経営方針を再定義した

 シャープは、1990年から2009年までの20年間、「目の付けどころがシャープでしょ」というスローガンを使っていた。

 これは多くのユーザーの間に、いまでも定着しているシャープのキャッチフレーズだ。

 だが、2010年1月からは、「目指してる、未来がちがう。」にスローガンを刷新。それ以来、「目の付けどころがシャープでしょ」のキャッチフレーズは使用しないでいた。

 だが、高橋社長はここで、5年ぶりにこの言葉を使ってみせた。

 さらに、商品デザインのコンセプトについても全面的に刷新し、「美しさと愛着」「予期せぬ驚き」「家電たちとの情緒的なつながり」という観点から、新たなデザインビジョンを策定する方針も示した。この詳細は、今後明らかにするというが、ここにもシャープな目の付けどころが盛り込まれる。

5年ぶりに使った「目の付けどころがシャープ」というキャッチフレーズ。それがどんな意味を持っていくのか。

 新たな中期経営計画のなかで、どんな「目の付けどころがシャープ」な製品が登場するのか。それは、シャープ復活にとっても、重要な意味を持つだろう。

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