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前モデル比で8倍の最大同時接続ユーザー数など「Dell Secure Mobile Access」

ハードウェアを大幅強化、デルがSSL VPN新モデルを発表

2015年05月13日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 デル・ソフトウェアは5月12日、SSL VPNアプライアンス「Dell Secure Mobile Access(SMA)」の中~大規模法人向け新モデル2機種、および中規模法人向け仮想アプライアンス版SMAを発表した。物理アプライアンスではハードウェア能力を大幅に増強している。またOSの新バージョンも発表された。

 Dell SMAは、WindowsやOS Xだけでなく、iOS、Android、Kindle fireといったモバイルデバイスにも対応したSSL VPNソリューション。ユーザー認証とデバイス認証、さらにポリシーに基づいて、社内リソースへのアクセスを柔軟に制御する。モバイルデバイスでは、アプリ単位でVPN接続を制御する「Per app VPN アクセスコントロール」機能も備えている(関連記事)

Dell SMAソリューションの概要

 今回発表された物理アプライアンスは、同時接続ユーザー数が最大2000のSMA 6200、および同 最大3000のSMA 7200という2機種。これまで「SonicWALL E-Class SRA EX6000」「同 EX7000」として販売されてきた製品の後継機種に当たり、大幅なハードウェア増強によって、6200では同時接続ユーザー数が8倍に、7200でも2倍に増えている。

Dell SMAアプライアンス、新モデル(SMA 6200、7200)の特徴(「○倍」はSRA EX6000/EX7000比の数値)

 さらに今回、VMwareおよびHyper-Vの仮想化環境に対応した「SMAバーチャルアプライアンス」も新モデルとしてラインアップされた。導入するハードウェアの性能にもよるが、同時接続ユーザー数は最大5000となっており、中規模企業向けという位置づけ。

 なおいずれのモデルでも、最小5ユーザー単位からライセンスを追加購入し、同時接続ユーザー数を増やしていくことが可能。また、SMA 7200では10GbEポートも搭載している。「同時アクセス数(の大きさ)、10Gポートの搭載など、他社にはない時代のニーズに合った新しい製品」(デル・ソフトウェア セキュリティ営業本部 本部長 藤岡健氏)。出荷開始は3モデルとも6月1日から。

新モデルを加えたデルのSSL VPN製品(SMA/SRA)ラインアップ

 なお今回、SMA/SRAアプライアンス向けのOS新バージョン(Ver.11.2)における新機能も発表された。新OSでは「SMA Workplace」機能により、HTML5ブラウザから、シトリックスのCitrix XenDesktopやXenAppへのアクセスが実現する。

HTML5ブラウザ搭載デバイスならどこからでもリモートデスクトップアクセスが可能に

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