リコーイメージングは10日、防塵・防滴処理を施したデジタル一眼レフとしては世界最小という「PENTAX K-S2」を3月6日に発売すると発表した。ボディーのみの予想実売価格は9万7000円前後。
本体サイズは幅122.5×奥行72.5×高さ91mmで本体のみの重量は618g。2014年9月に発売された「PENTAX K-S1」の上位モデルに位置する製品。
新たに2軸ヒンジのバリアングルモニターを搭載し、前面側に画面を向けることが可能。その際、シャッターボタンが後方にあるWi-Fiボタンと入れ替わり、自撮りの際にシャッターが切りやすくなる。
モニターはRGBにホワイトの画素を加えた液晶パネルを採用。パネルと保護カバーの間に特殊樹脂を流し込んだ「エアギャップレス」構造で、光の乱反射を防ぐ。
撮像素子にローパスフィルターレスのAPS-Cサイズセンサー(2012万画素)を、画像処理エンジンには「PRIME MII」搭載する点は従来機と同じ。AFは「SAFOX IXi+」から「SAFOX X」に変更され、マイナス3EVという低輝度での合焦を実現する。連写速度は秒間最高5.5コマ。
センサーシフト式のボディー内手ブレ補正機構「SR」を利用し、センサーを微小駆動させることでローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果を得られる「ローパスセレクター」も搭載する。
リコーの画像処理技術を応用した「明朗強調」技術により、写真を立体感のある仕上がりにできる。この明朗強調技術をHDR撮影に適用した「アドバンスドHDR」モードを搭載し、手軽に絵画調の写真を撮れる。
無線LANも内蔵しており、NFCにも対応。スマートフォンをかざすことでカメラと接続でき、専用アプリの「Image Sync」を使うことでライブビュー確認やリモート撮影、絞りやISO感度などの各種設定を行なえる。
このほか、30pまでのフルHD動画撮影が可能で、インターバル撮影した静止画を4K解像度の動画にする機能や、星の軌跡をインターバル撮影して動画にする機能などを搭載する。
レンズキットは、本製品オリジナルとなる「smc PENTAX-DL L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」が付属するキットを用意(予想実売価格11万9000円前後)。沈胴式標準ズームレンズで、防滴構造ながら携帯性が高いのが特徴だ。
また、上記に加えて「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6 ED WR」が付属するダブルズームキット(予想実売価格13万円前後)と、「smc PENTAX-DA L 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR」が付属するキット(同14万円前後)を用意する。