ルーターの設定を変更してiPhoneにポートを開く
「ipCam - Mobile IP Camera」は、初期設定では80番ポートを利用する。ルーターの説明書を参考に、ルーターの設定画面を開こう。例えば、バッファローのWZRシリーズのルーターを使っている場合、「ゲーム&アプリ」の「ポート変換」から設定する。Yahoo!BBのルーターの場合は「詳細設定モード」から「ポート転送」で設定する。
ここでは、光回線サービス「NURO」から貸与されているルーター「F660T」を例に操作方法を紹介する。まず、設定画面を開いたら「アプリケーション」→「アプリケーションリスト」をクリックする。アプリケーションを追加し、「IPカメラ」など適当な名称を付ける。プロトコルは「TCP」で、ポートはアプリの設定画面に表示されている番号を入力する。初期設定では80で、これ以外を開く必要はないので、「WAN」も「マッピングポート」の両方で「開始」と「終了」の両方に同じ「80」を入力する。続いて、「ポートフォワーディング(アプリケーションリスト)」を開いたら、iPhoneのプライベートIPアドレスを入力し、先ほど作成したアプリケーションを設定すれば完了だ。
監視カメラを常用するなら、iPhoneのIPアドレスを固定する必要がある。自動取得の場合、iPhoneが再起動するなどしてネットワークが途切れると、プライベートIPアドレスが変わってしまう可能性があるからだ。まずiPhoneの「設定」から接続しているWi-Fiの「i」をタップして設定画面を開く。サブネットマスク、ルーター、DNSの値をメモして、「静的」を開く。ここに固定したいIPアドレスとメモした情報を入力すればいい。
ビューワーアプリで遠隔監視する
閲覧側の端末には「IP Cam Viewer Pro」をインストール。起動したら、「Manage Cameras」からカメラを追加。カメラの情報を入力すれば完了。映像が表示される。カメラが対応してれば、音声の再生も可能だ。ビューワー画面の右上のアイコンから、静止画をメールしたり、動画を録画することもできる。
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