ログオン処理などを短縮、全体的なユーザーエクスペリエンスも強化
瞬時アクセス可能になった「XenApp/XenDesktop 7.6」発売
2014年10月02日 06時00分更新
シトリックス・システムズ・ジャパンは10月1日、アプリケーション仮想化/デスクトップ仮想化ソリューションの最新版、「Citrix XenApp 7.6」および「Citrix XenDesktop 7.6」の提供を開始した。ユーザーログオンやアプリ認証を迅速化したほか、USB 3.0サポートやストレージパフォーマンスの向上など、全体的なユーザーエクスペリエンスも強化している。
XenApp/XenDesktop 7.6ではまず、業務アプリケーションへ瞬時にアクセスすることが可能になった。ユーザーログオン処理では、あらかじめ起動しているセッションに即時接続する仕組みでログオンプロセスを短縮。また、アプリケーションを閉じた後もセッションを保持することで、再度アプリケーションを利用する際の接続時間を短縮する。加えて、複数のユーザーが共有デバイスを利用する環境(企業、工場、病院など)において、アプリケーションが独自の認証手段を持っている場合にはログオン認証を省くこともできる。
また、グラフィックスのパフォーマンス向上など、ユーザーエクスペリエンスのさらなる強化も図られた。NVIDIAとXenServer(年体提供の次期バージョン)の連携強化で画像イメージの高速化、グラフィックスレンダリングの最適化を図り、仮想アプリケーション/デスクトップのスケーラビリティが向上した。また、3Dグラフィックスアプリケーションのパフォーマンスも大きく向上している。HDX Mobile SDKの最新版もサポートしており、Windowsアプリケーションを容易にモバイル利用対応にカスタマイズできる。
また、XenDesktopでは、ストレージスループットがボトルネックになることを回避するため、新しいProvisioning servicesにリード/ライトキャッシュオプションを追加した。これにより、ストレージへのIOPSを従来比で99%削減できる。リード/ライトのスピードも20倍に向上し、ストレージコストの大幅な抑制とパフォーマンス向上を実現するとしている。
XenApp/XenDesktopを利用中の顧客は、無償で最新版へのバージョンアップが可能。新規購入価格は、XenAppが6万3000円(1同時接続ライセンス)から、XenDesktopが1万7100円(1ユーザー/デバイス ライセンス)、3万5100円(1同時接続ライセンス)からとなっている。