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再び据え置きのオーディオ機器を引っ張り出すべき理由

スマホとアンプがBluetoothで高音質につながる「LBT-AVWAR700」

2014年07月29日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 撮影●小林 伸

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筆者試聴中。久々のスピーカー体験だ!

接続は超簡単! ペアリングしてすぐに音楽を楽しめる

 さっそくLBT-AVWAR700を介して、スマホとオーディオ機器を接続してみよう。

 スマホは筆者の所有するiPhone 5、オーディオ機器にはソニーのUSB DAC内蔵のプリメインアンプ「UDA-1」とスピーカー「SS-HW1」の組み合わせを利用することにした。

 接続方法は非常にカンタン。まずはLBT-AVWAR700とオーディオ機器を接続する。ここは有線接続。ケーブルには光デジタルケーブルまたはアナログケーブルが利用できる。接続したら、本体もしくはリモコンでアンプの入力ソースを接続端子に合わせる。

LBT-AVWAR700に電源ケーブルを接続する。特に電源スイッチはないので、ケーブル接続と同時に電源がオンになる

LBT-AVWAR700に光デジタルケーブルを接続してオーディオ機器に接続

光デジタルケーブルに対応していないアンプの場合は付属のアナログケーブルで接続する。なお、光デジタル端子とアナログ端子同時出力できるが、再生される音声には「ズレ」が生じる

 次いでLBT-AVWAR700の電源をオンにしたら、楽曲の入っているデバイス(ここでは筆者の場合iPhone 5)をBluetoothでペアリングする。このとき、NFCに対応しているAndroid端末なら、タッチするだけでペアリングが完了する「NFCペアリング」機能を利用できることもできる。

ペアリング手順1. iOSの「設定」で「Bluetooth」をオンに。しばらくすると周辺の機器が自動的に検索され、「LBT-AVWAR700」が表示される

手順2. 表示された「LBT-AVWAR700」を選択してペアリング完了! とても簡単

 ペアリングが済めば、あとはスマホで再生操作すれば、スピーカーから楽曲が流れてくるというわけだ。

 そしていったんペアリングが完了していれば、その後スマホとのペアリングが解除されたり、オーディオ機器の電源がオフになった場合でも、再度それぞれの電源を入れるだけで再接続される。このへんの利便性はうれしい。

ペアリングしてしまえば、スマホ側の操作で楽曲再生などは自在。よくよく考えると、スピーカーで聴くのはずいぶん久しぶりの体験。しばし聴き入る筆者であった

想像以上に手軽な接続&スピーカー視聴は格別だ!

手持ちの据え置き型オーディオ機器に目を向ける絶好の機会だ

 外出先ではスマホ+インナーイヤホンで音楽を聴いているので、自宅兼仕事場へ戻っても同じスタイルで聴くことがほとんどになっている。しかし今回、LBT-AVWAR700に「UDA-1」と「SS-HW1」を使って試聴してみたところ、体感できた音は段違いだった。

 もちろんソース自体はiPhoneに取り込んでいるものなので同一のはず。しかし高品質なアンプとスピーカーを通すだけで、高音・低音ともに広がりを感じられるし、何より盛大に空気を震わせて室内いっぱいに広がる音響の具合は、ヘッドホンでは味わえない種類の感動だ。大きめの音量で試聴した際の、耳への負担もまったく違う。

 もちろん居住環境よっては音量を上げることが憚られるケースもあるだろうが、やはり室内ではなるべくスピーカーで聴きたいものだ。


今回試用したオーディオ機器

 試聴に使ったのは、ソニーのUSB DAC内蔵プリメインアンプ「UDA-1」とスピーカー「SS-HW1」。

 UDA-1はUSBポートを搭載し、パソコンや対応プレーヤーを接続してハイレゾ音源を再生可能。192kHz/32bit対応のD/Aコンバーターのアナログ出力を、セレクターやコネクターを介さずダイレクトに出力する「D/A DIRECT」端子を搭載する。

 また「LPF」(ローパスフィルター)部に、厳選した高音質フィルムコンデンサや抵抗を使用することで、音楽性豊かな音を楽しめるアンプとなっている。

 SS-HW1は、3WAY4ドライバースピーカーシステムを採用し、左右に加え上方向への指向性を高めることでハイレゾ音源の再現性を高めているスピーカー。剛性の高い総突板仕上げの木製キャビネットも高級感を醸し出す。

UDA-1のソニーストア販売価格は4万7429円+税

SS-HW1のソニーストア販売価格はペアで5万6000円+税

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