ソニーは5月14日、2014年3月期の連結業績決算を発表した。売上高および営業収入は前年同期比14.3%増の7兆7673億円だが、営業利益が265億円(前年同期比88.3%)、税引前利益が257億円(前年同期比89.4%)と後退、株主に帰属する当期純利益は1283億円の赤字となった。原因として、為替変動の影響などを挙げた。
15年3月期の業績予想は、PC事業売却の損失などから、最終損益は500億円の赤字を見込んでいる。営業利益は428.4%増の1400億円、売上高および営業収入は0.4%増の7兆8000億円と予想している。
今期はエレクトロニクス事業の黒字化を目指し、7月に液晶テレビ事業を分社化すると発表。今期の黒字化を見込んでいる。
平井一夫社長兼CEOが目標とした黒字化を達成できなかったことについて、吉田憲一郎CFOは、「コスト構造の改革などの取り組みが遅れたため」と説明した。PC事業の撤退費用や、世界の販売会社・本社の構造改革費用として今期は1350億円を見込んでおり、「2014年中に構造改革をやりきる」という。