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7月5日より、桜ノ杜ぶんこから『いっき LEGEND OF TAKEYARI MASTER』が発売される。そう、あのファミコンゲームの名(迷?)作、「いっき」の小説版だ。カバーイラストおよびキャラクターデザインも公開されているが、見慣れたドット絵とは似ても似つかない美男美女揃いで、オールドゲーマーの度肝を抜くことうけあいである。
気になるストーリーは以下のようなものだ。
江戸時代のとある村──決して豊かではないものの農民は幸せに暮らしていたが、 新代官が村に赴任し生活は一変する。過酷な年貢の取立てや村人への乱暴など…… 領民の生活を無視した非道の数々。 村に住む青年【権兵衛】はそんな現状に耐えかね、ふとしたきっかけで代官一味を追っ払ってしまう。 一時の平和を手にした人々であったが、代官一味の逆襲に遭い、更に過酷な状況に追い込まれるのであった! 権兵衛は、田吾の娘で幼馴染の【タエ】、謎の侍たちと代官一味に立ち向かうのだが? 権兵衛たちの生命をかけた【いっき】は 果たして成功するのか?
確かに物語としては、あのファミコンゲーム版とおおよそ同じ内容といえそうだ。というか、「なぜか一揆なのに1人(ないし2人)だけで戦う」「なぜか敵が忍者である」「なぜか腰元や幽霊に付きまとわれる」などの謎要素が多かった原作からすると、実に明快な筋立てである。
さらに公式の紹介文では、「彼らがなぜ【いっき】を起こしたのか? 彼らはなぜ【竹槍】と【鎌】を手にしたのか? そして彼らの正体は一体何者なのか?」というメッセージがストーリーと登場人物紹介があるにも関わらず書いてあるなど、内容への期待は否が応にも高まってしまう。原作ファンならずとも見逃せないといえそうだ。
桜ノ杜ぶんこは、2012年1月に一二三書房が創刊したノベルレーベル。オリジナル作品をはじめ、人気ゲームのノベライズ作品も多数刊行している。