ワンセグのスタミナは
INFOBAR A02が圧勝
まずはワンセグの感度チェック。ワンセグが受信できない部屋に、ロジテックのホームアンテナ「LDT-ANT1BK」を設置し、半径約1.5mのワンセグエリアをつくる。そのアンテナからスマートフォンを少しずつ離して受信感度を見る。
今回はXperia Zに付属のアンテナアダプターを装着。INFOBAR A02は内蔵しているタイプでアンテナが伸ばせないため、そのまま。ARROWS Aのみアンテナを伸ばしてテストしている。
Xperia Z | INFOBAR A02 | ARROWS A | |
---|---|---|---|
アンテナ形状 | 外付け式 | 内蔵式 | ホイップ式 |
視聴感度 | 2.5m | 1.5m | 1.7mm |
公式スペック | 5時間50分 | 5時間10分 | 7時間 |
連続視聴時間 | 5時間40分 | 7時間30分 |
5時間30分 +残量1% |
最も良好だったのはXperia Z。2.5mまで離れても若干途切れるものの視聴が可能だった。INFOBAR A02は1.5mでも途切れがちで、90cmまで近付けても同様の状態。また1.7mまで離れると完全に見られなくなった。その1.7mまでは順調に見られたのがARROWS A。1.7mを超えると見づらくなる。アンテナは伸ばせるのだが、Xperia Zとは差がついてしまった。
ただしワンセグの連続視聴時間ではまた違う結果となった。これは横画面で視聴、画面の明るさは初期設定のまま、音量は中くらい、イヤホン装着で、Wi-Fi接続しながら視聴している。バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用して確認している。
ここで圧勝したのがINFOBAR A02。公式スペックを2時間20分も上回り約7時間30分でバッテリー残量が空に。続いたのはXperia Z。こちらは公式スペックとほぼ同じ5時間40分で残量がゼロ。
残念だったのがARROWS Aで、公式スペックでは7時間だが、今回のテストでは5時間30分でワンセグの視聴が終了。ただしバッテリーは1%残っており、その状態がしばらく続いた。ワンセグをずっと見続けても、最後にメールチェック程度はできそうだ。
視聴感度はやや劣ったものの、スタミナ重視の人のほうが多いはず。というわけでこのテストではINFOBAR A02を勝ちとしたい。
YouTubeの連続視聴時間では
ARROWS Aが勝利
続いてのスタミナチェックはYouTubeの2時間連続再生。2時間後のバッテリー残量をチェックする。引き続きバッテリーの消費経過は「Battery Mix」で確認する。こちらはケータイの回線でテストする。テスト環境ではXperia ZはLTEのアンテナが4本中4本、INFOBAR A02はLTEが4本中3本、ARROWS AがSoftBank 4Gが4本中4本という状態だった。
Xperia Z | INFOBAR A02 | ARROWS A | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
66% | 66% | 74% |
これはXperia ZとINFOBAR A02が互角の残量66%。ただバッテリー容量がXperia Zは2330mAh、INFOBAR A02は2100mAh。2000mAh以上の大容量とはいえ、もう少し頑張ってほしかったというのが正直なところ。
しかしARROWS Aは頑張りを見せている。こちらはバッテリー残量が74%と他の2機種に差をつけている。とはいえ7割ではこれまでの例では“普通”というレベル。それでも「ARROWS=電池持ちがイマイチ」というイメージは覆す結果となった。ここではARROWS Aの勝利と言ってよいだろう。
ARROWS同士で比較すると……あれ? ほぼ同じ?
それではARROWS A 201FはARROWSシリーズの中でも電池持ちが良い機種なのだろうか?
そこでドコモの冬モデルである「ARROWS V F-04E」と比較してみることにした。バッテリー容量は同じ2420mAh。ただしCPUはF-04EがTegra 3、201FはSnapdragonだ。
今度はYouTubeの連続再生時間を4時間とした。また通信は無線LANに変更している。再生時間が長くなれば発熱などの影響も大きくなるかもしれない。
その結果が以下の通り。
ARROWS A 201F……残量42%
ARROWS V F-04E……残量45%
3%程度だがARROWS V F-04Eが勝ってしまった。ほぼ同じくらいと言ってよいと思うが、ということはARROWS Aだから特別にバッテリーの持ちがよいというわけではなく、冬モデルあたりからARROWSシリーズのスタミナは他機種と同じくらいになってきているという見方もできそうだ。次回以降のサイクルも別のARROWSを比較する予定なので、引き続きチェックをしていこうと思う。
次ページでは、ここまで取り上げてこなかった3機種の小技系の機能をチェックしていく。
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