放射線測定機能にどこでもコピー
新機種らしさがある「PANTONE 5」
Xperia SXとOptimus itは新機種として乗り換えて購入する場合、案外目新しさが少なめだったが、PANTONE 5は「放射線測定」ができるスマホ初の機能を搭載する。ウィジェットで常時測定し続けられるほか、精度の高い測定を行う「しっかり測定」も可能。この場合は数十分単位での計測になるのでテーブルの上に置くなどして動かないようにしなければならない。手で持って1、2分程度の測定では精度を示す星はほとんど1つ点灯するだけというレベルなので個人的には「しっかり測定」がメイン利用ではないかなと感じられた。とはいえ操作がシンプルで、取扱説明書がその場で確認できるほか、測定履歴も残っており、表示もわかりやすいので使いやすくはある。
また、上位モデルのAQUOS PHONE Xxと共通の機能が「どこでもコピー」。これは有効にしておけばステータスバーを開いて、どこの画面の文字でも自動で認識して、テキストデータのコピーが可能だ。
他のシャープらしいアプリとしては家電連携のスマートファミリンク、省エネのエコ技を搭載。キャリア系のアプリとしてファイルストレージ用の「Yahoo!ボックス」(無料で5GB、Yahoo!プレミアム会員やYahoo!BB会員は無料で50GB)があるほか、オフィスアプリに「Documents ToGo」があるものの、これはフルバージョンではないため新規作成や編集を有効にするには別途キーの購入が必要だ。
スタミナ&昨日対決の最後回でPANTONE 5が健闘
総合的にはXperia SXの勝利だろう
今回ではPANTONE 5の印象度が高かった。元々シャープ製スマホのワンセグのスタミナは優秀な傾向があるが、コンパクトスマホでのこの結果は心強い。放射線測定機能もこういうご時世ゆえの注目度の高さだが、一般の人が簡単に使えるよう工夫されているのも確かだ。ただし、PANTONE 5ではテザリングが利用できないので、その点はマイナスと言える。
本サイクルの全4回を総合で見ていくと、Xperia SXが全体的にはリードした結果という印象だ。ソニーらしさがありつつ、独自過ぎて使いにくいということもない。弱点としては防水レスと画面が少々窮屈だったことだが、画面サイズの問題は携帯性重視の人なら許せそうなレベルだ。
次回はコンパクトな今回までと真逆、大画面スマホをそろえて「画面にこだわる3台」を比較する。「Optimus Vu」「ELUGA V」「AQUOS PHONE SERIE」の3台をチェックしていく。
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