このページの本文へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第12回

Xperia SXなど、夏のコンパクトスマホのスタミナはどう?

2012年10月01日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ワンセグのスタミナチェックは
PANTONE 5が圧勝

 まずは公式スペック上の比較で話題にした(関連記事)、ワンセグ利用時のスタミナから見ていこう。公式スペックでは、Xperia SXが5時間20分、Optimus itが4時間。それに対しPANTONE 5は8時間という、似たようなスペックのスマホでここまで違いがあるのかという差になっている。

 実測テストでは、第8回で行なったときと同じく(関連記事)、ロジテック「LDT-ANT1BK」(自宅のアンテナ端子に接続して、ワンセグ機器向けに電波を飛ばしてくれる機器)を使い、部屋の中にワンセグのエリアを作る。本機器では半径1.5m程度がエリアとなる。

室内にワンセグのエリアを作るロジテック「LDT-ANT1BK」

 スマートフォン側には「Battery Mix」というアプリを入れ、電池の消費経過をチェックする。ワンセグの視聴中は「バックライトスイッチ」というアプリで画面を常時点灯し、省エネ設定はオフにした。

 音量と画面の明るさは自動センサーをオフにして手動で中くらいとしている。通信のほうは各社高速通信や3Gの入るエリアだが電波は弱めで、無線LANに接続している。

  Xperia SX Optimus it PANTONE 5
アンテナ形状 イヤホン接続 ホイップ式 内蔵
視聴感度 2m 1.5m 2m
公式スペック 約5時間20分 約4時間 約8時間
連続視聴時間 6時間10分 6時間40分 8時間30分

 結果はスペックどおりにPANTONE 5の圧勝だ。しかも、公式スペックを上回る8時間30分も視聴できた。ちなみにこれはバッテリーが完全に0になったのではなく、電池残量が14%程度になった時点でワンセグ再生が止まったというものだ。実はその後も7時間ほど放置していたのだが、その待ち受け状態でもバッテリーは4%残っていた。

 PANTONEのバッテリー容量は1460mAhと3機種中では最も小さく(Xperia SXが1500mAh、Optimus itが1650mAh)、電池容量は小さいがスタミナ面で有利の印象だ。しかもアンテナは内蔵型にも関わらず視聴感度も良好だった。

イヤホンをつけないとワンセグは見られないXperia SXなど、アンテナの仕様にも差がある

 残り2機種も公式スペックを上回る6時間超えを達成。コンパクトなスマホでもスタミナは結構頑張っている。ただしこの2機種は電池残量がゼロまでワンセグ視聴が続いている。意外なことにOptimus itはアンテナが伸びる割に受信感度がいまひとつ。アンテナを伸ばさないと極めて受信感度も落ちる。またXperia SXはイヤホンをアンテナ代わりにするので常に携帯が必要。この点でも両機種はPANTONE 5と差がついた。

PANTONE 5は連続8時間以上、ワンセグを視聴できた

テザリング利用時間は小型スマホの割には○
Optimus itが4時間超え

 続いてテザリング利用時のバッテリー駆動時間の結果をみていこう。なお、ソフトバンクのPANTONE 5はテザリングが不可である。テザリングテストでは各スマホを別のスマホと接続、接続した側のスマホで「ドルフィンブラウザー」にタブリロードのアドオンを入れて、1分に1回、ASCII.jpのトップページを更新する。なお高速通信(Xi)のエリア内でテストし、画面は常時点灯状態だ。

  Xperia SX Optimus it PANTONE 5
連続利用時間 3時間50分 4時間10分 テザリング非対応

 結果はXperia SXが3時間50分、Optimus itが4時間10分とOptimusが勝利。ただし20分の差だ。また、以前テストしたGALAXY S IIIと比較すると(関連記事)、GALAXY S IIIは2100mAhと非常にバッテリーが大きいにも関わらず、4時間40分だったので、十分健闘しているといえるだろう。ルーターとして常時使うにはモバイルバッテリーを持ち歩くなど工夫が必要になってくるが、たまに使う分には小型スマホでも全然問題なさそうだ。

Xperia SXはXi対応で、バッテリーサイズも小型の割には4時間弱利用できた

 それでは最後に各機種に搭載されている独自の機能やアプリをみていこう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン