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電アス・ゲーム部 第29回

愛され続けて10年!

『リネージュ』が守るのはMMORPGの文化そのものかもしれない――

2012年09月21日 18時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 カズ

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今年で正式サービス10周年を迎え、さらなる進化を遂げようとするMMORPGの傑作『リネージュ』。「なぜ10年経った今もなお愛され続けているのか?」今宵その秘密を解き明かす。

著者プロフィール

 どーも。電撃オンラインで主にオンラインゲームを担当しているカズです。今年からソーシャルゲームを(趣味で)始めたら、数が増えすぎて大変なことになってきました。「このゲームは何十分後にプレイする」とか、分刻みのスケジュールを作って何してるんだ自分……。MMORPGのボス狩りを彷彿とさせる毎日で楽しいです。

 皆さんご存じでしょうか? かつて一世を風靡したMMORPG『リネージュ』が、いつしか10周年を迎えてることを。日本におけるMMORPG黎明期から今日まで根強い人気を誇り続ける本作。今宵はPCゲーム担当のカズですが、その人気の秘密を探っていきたいと思います。

 まずは知らない人のために基本説明から。『リネージュ』は、中世ヨーロッパ風の世界観をベースとして、剣と魔法の王道ファンタジーMMORPGです。冒険の舞台は、王位を巡る大規模な内戦により荒廃したアデン王国。プレイヤーは、平和を取り戻しつつも未だ混乱の続く王国内で、仲間と協力してアデンの平和を脅かす闇の勢力と戦ったり、他のプレイヤーたちと地位を争ったりすることができます。

【人気の秘密①】“古きよきMMORPG”を守り続ける確固たる方針!

 ファンタジーRPGの王道ともいえる“剣と魔法”が織り成す世界を、きめ細かな2Dグラフィックで描かれているあたりは、ファンタジー好きなゲーマーにとって非常に心をくすぐられるポイントじゃないでしょうか。特に昔ながらのTRPGファンには、どストライクなシチュエーションだと思います。また、箱庭ゲームのように広大かつ細かく作り込まれた世界をはじめ、キャラクターの滑らかな動作や独特の演出など、プレイヤーを飽きさせない工夫もさすがです。

 さらにMMORPGの“古きよき”な部分を守る、ゲームデザインも魅力だと思います。例えば、プレイヤー間の商取引。NPCによる委託販売型の商取引をできるゲームが増える中、『リネージュ』はプレイヤーが直接販売する露店型のままです。委託販売型は便利ですが、露店を見て回りながら掘り出し物に巡り合えると、感慨深いものがあります。本質的なおもしろさを変えず、時代の流れに応じて新しい機能を追加していく……その辺りが『リネージュ』のバランスのよさではないでしょうか。

硬派なファンタジー路線を貫いてきた10年の歴史は飾りじゃない! 王道ファンタジーに没頭したいと考えている人にオススメです。

【人気の秘密②】闘争本能を覚醒させるバトルコンテンツ!!

 MMORPGといえば、やはりゲーム内で知り合った多くのプレイヤーと協力してワイワイ何かを楽しみたいところ。『リネージュ』ではそんな多くの仲間たちパーティを組み、本作のメインコンテンツでもある“ボス討伐”や“攻城戦”が楽しむことができます。

 まず“ボス討伐”ですが、『リネージュ』のボスは特定の時刻や周期に出現するタイプが多く、それだけに凶悪な奴らばかり。基本的に数十人規模での討伐になるため、仲間との一体感、ボス戦での高揚感など、他にはない白熱した戦闘を楽しめます。また、ボスからしか入手できない装備品やアイテムを狙うのも、このゲームの醍醐味の1つでしょうね。

 次に“攻城戦”ですが、これは“血盟”と呼ばれるグループ同士で、城を巡って争う大人数での対人戦コンテンツです。城を獲得すれば、領地から納められる莫大な税金を手に入れられるため、現在も多くの血盟が城を求めて戦いを続けています。果敢に突撃する戦士たち、それを狙い撃つ弓や魔法、傷ついた仲間を癒す回復役……想像だけでも十分に熱いですが、実際に参加した時の熱量は想像以上! そして、城を手に入れた時の喜びは語るまでもないでしょう。

プレイヤー・キル(PK)が容認されている(Non-PKサーバも存在)だけあって、対戦好きなプレイヤーがいっぱい。競い合うことが好きなプレイヤーには特にたまらないでしょう。

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