KDDIは、英Inmarsat社によるグローバル衛星携帯電話「IsatPhone Pro」の国内向けサービスを8月21日から開始する。
IsatPhone Proの特徴は、衛星携帯電話としてはコンパクトなサイズ(約54×170×39mm、アンテナを閉じた状態)と重量(約279g)でカラーディスプレーを搭載。連続待受時間も最大100時間と比較的長く、microUSB経由で充電できるなど、携帯電話と近い感覚で利用できる点が特徴的だ。
端末価格はオープン。利用料金は使用契約料が1万500円、月額基本料が月4900円で、通話料金は固定・携帯電話宛が160円/分、イリジウム宛が800円/分、着信は無料である。なお、IsatPhone Proのサービスはドコモも提供しており、料金などは基本的に同様。
IsatPhone Proのサービスは、赤道上空約3万6000kmにある3機の静止衛星「Inmarsat-4」によって提供されており、北極・南極の一部の地域をのぞいて、全世界で利用できる。
KDDIは、同じく衛星携帯電話である「イリジウム」のサービスも提供している。ちなみにこちらは地上から780kmという低い高度に66機の衛星を配置することで全世界をサポートしているもの。
イリジウムは端末こそずっと高くなるが、使用契約料は1万500円、月額基本料は月5000円(無料通信料1000円分を含む)からで、通話料も固定・携帯宛で63円/20秒とこちらも案外お手頃(?)。企業や自治体の災害時対策用として導入されるケースが多いようだ。
