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電アス・ゲーム部 第7回

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』はお前によし! 俺によし! うんよし!

【電撃海外ゲーム遊撃隊】今年の夏は光学迷彩で遊べ!!

2012年07月10日 11時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 まさ

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ゲームの“基本”からではなく“魅力”から入るチュートリアル

 前フリが少々長くなってしまいましたが、ここからは『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』がなぜ海外ゲームを食わず嫌いしている人にもオススメなのかを説明していきましょう。まず注目してほしいのが、チュートリアル部分の練り込み。本作はTPS(三人称視点のシューティング[Third Person Shooter]のこと。一人称視点の場合は、FPS[First Person Shooter]と呼ばれる)なのですが、このタイプのゲームに初めて触れるとして、どの操作から始めるのがいいと思いますか? おそらく、「まずは視点操作から」と考える人が大多数でしょう。実際、このタイプのゲームのチュートリアルは視点操作から始まるパターンがほとんどです。

 ところが本作では、プレイヤーがゲームを始めて最初に行うアクションは“撃つ”です。FPS/TPSの基本は“狙いをつける→撃つ”なのですから、まずは視点操作から教えるというのは真理といえるでしょう。しかし、この視点を動かすという操作が、FPS/TPS初心者にとって大きな壁となっているのもまた真理です。その壁を少しでも低くするのにひと役買っているのが、初心者が難しく感じる視点操作という基本を最初に持ってくるのではなく、初心者でもFPS/TPSの魅力がわかる“撃つ”をまず体験してもらうという手法です。このチュートリアルの構成については、ゲーマーとしてだけでなく、編集者としても感心させられました。

まずは“撃つ”快感をプレイヤーの心に植えつける。やっぱり第一印象って大事です。

 前世代機では、左スティックで前後左右に移動、右スティックで視点操作というFPS/TPSの操作系を採用したことで“操作性が悪いクソゲー”と評価された作品もありました。今世代機では、オーソドックスな操作系として受け入れられつつありますが、それはあくまでも海外で盛んなジャンルであるFPS/TPSを遊んでいる人たちにとっての話。海外ゲームを遊ばない人にとっては、前世代機から今も変わらず異質な操作系に感じられることでしょう。そのようなユーザーに向けての気配りが、FPS/TPS慣れしたプレイヤーにも違和感のない形で組み込まれているのです。

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