くす子ちゃんがついに出陣!
悪夢のグラベル戦! メロン号、四国で2年連続リタイヤに
2012年06月04日 18時00分更新
去年の雪辱を果たすべく
メロン号、四国・久万高原に参上!
全日本ラリー選手権の開幕戦「ツール・ド・九州」でクラス優勝を飾った、メロンブックスラリーチャレンジ(MRC)。今年最初のターマックイベントで順当に勝ち星を挙げることができたメロンブックスインテグラだけど、これで気が休まるかといえば、まったくそんなことはなかった。次のイベントから、メロン号にとって不得意のグラベルイベント連戦が控えていたからだ。
第2戦「久万高原ラリー2012」は、四国最高峰・石鎚山系の只中に位置する、愛媛県は久万高原町で開催されるグラベルイベントだ。深い森と切り立った崖の間を縫うダートの林道で争われるこのイベントで、昨年のメロン号はあと少しでゴールというところで側溝に足をすくわれ、リタイヤしてしまった。今年はそのリベンジを決めようと、「絶対完走!」を旗印に久万高原へと乗り込んだんだけど……。
結果から書こう。今年の「久万高原ラリー」も、リタイヤだった。ラリーというモータースポーツは、たとえ完走ペースで走っていたとしてもワナが随所に潜んでいる難しい競技だ。そのことを充分すぎるほど実感した今回のイベントだったけれど、何より応援していただいているファンの皆さんに本当に申し訳なくて、キーを叩く指も震えてしまうくらいだ。これほど記事が遅くなったのも、ただただ悔しいばかりで当日の模様を思い出すのに苦労していたからだったりする。
一体メロン号に何が起こったのか? 今回のレポートは、スタートからリタイヤに至るMRCの戦いぶりを、会場の模様とあわせてお届けしよう。まずは29日、セレモニアルスタートを迎える美川ラリーパークの模様からだ。
4月29日、デイ1。美川スキー場跡地に設定された「久万高原ラリー」ラリーパークには、朝からたくさんの観客が押し寄せていた。GWの初日となったこの日、各地からやってきた観客のクルマがアクセスルートに列をなしていて、いっぱいの駐車場からあふれたクルマが道路にも縦列駐車しているほど。空はすっきりと晴れ渡り、気持ちのいい観戦を楽しめるはずだ。
前日から会場入りしていた筆者は、このときチームブースの設営にかかりきり。狭苦しかった前戦から一歩前進で、今回のイベントでは必要充分なスペースが用意されていた。ホスピタリティテントに整備スペースを合わせて、何とか恥ずかしくない程度には装備を展開させることができそうだ。
今戦から、いよいよライバルチームである「CUSCO Jr RALLY TEAM」(CJRT)の参戦が始まる。昨年のCJRTエースだった明治慎太郎選手は、CUSCOワークスに移籍して同じくプロトンサトリアネオで参戦。CJRTの2台のサトリアは、昨シーズンはスポット参戦していた石川昌平選手と鈴木尚選手がステアリングを託されていた。
今回のメロン号の作戦は、順当に6番手あたりのペースで走行しながら完走を目指すというもの。現状のメロン号のパフォーマンスならば、これくらいの余裕で、充分な安全マージンをもって走行できるはずだった。シリーズポイント的にも、ここで6位完走の4.5点を確保しておいて、さらに次の福島ラウンドでも6位4.5点をゲット。2戦を合計して3位相当分のポイントを確保できれば、最終的にシリーズ順位でも有利な位置を確保できる、と目論んでいたのだ。
午後12時01分、多くの観客に見守られながら1号車スタート。ゼッケン19「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」も、めろんちゃんズの先導でセレモニアルスタートの壇上へ。いよいよ運命の「久万高原ラリー」が始まった!
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