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キヤノン史上最高画質の「PowerShot G1 X」を早速チェック!

2012年02月07日 14時00分更新

文● 周防克弥

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 キヤノンからGシリーズの新機種「PowerShot G1 X」(予想実売価格7万5000円前後)が3月上旬に発売される。

 海外では1月のCES直前に発表された注目のデジカメだ。PowerShot Gシリーズはコンパクトカメラに分類されているが、「ハイアマチュア」と呼ばれる大きさよりも画質や操作性を重視した層に人気のシリーズである。

 G1 Xの最大の特徴といえるのがAPS-Cサイズ並に大きな撮像素子を採用している点だ。コンパクトで大きな撮像素子を採用するのは今大人気のミラーレス機の特徴だが、G1 Xもレンズ交換ができないだけで十分にミラーレス一眼と呼んでいいだろう。

「EOS」に近い操作感を踏襲

「PowerShot G1 X」。レンズ部分が大きいのが特徴的ではある

「PowerShot G1 X」。レンズ部分が大きいのが特徴的ではある

左がG1 X、右が「PowerShot G12」。より角張ったイメージになったのがわかる

 外観は従来モデルの「PowerShot G12」のイメージを踏襲しつつ、並べても違和感のないデザインになっている。サイズは横116.7×奥行き64.7×高さ80.5mm、バッテリーとメディア込みの重量は約534gになっている。ちなみにG12のサイズは幅112.1×奥行き48.3×高さ76.2mmで、重量は約401gと一回りとはいかないまでも少し大きく重くなっている。

本体上面。左がレンズ繰り出し(望遠側)、右は電源オフの状態。最望遠側ではかなりレンズが長くなる。本体左側にはダイヤルがなくなり、ポップアップストロボを内蔵する

2段式のダイヤルは下段で露出補正、上段で撮影モードの変更を行なえる。モードダイヤルはエンドレスで回転する

2段式のダイヤルは下段で露出補正、上段で撮影モードの変更を行なえる。モードダイヤルはエンドレスで回転する

 インターフェイスはG12とほぼ同じ構成だが、上面に備わるダイヤルの機能が入れ替わっている点と、上面の向かって左側にあったダイヤルが廃止されている。

 上面に備わっている2段式のダイヤルはマニュアル的操作の要部分で、G12では下段の大きな方にISO感度、上段の小さい方に撮影モードが備わり、左側に独立して露出補正ダイヤルが備わっていた。

 G1 Xでは2段ダイヤルの下段の大きな方に露出補正、上段の小さい方がモードダイヤルになっていて、ISO感度はメニューから選ぶように変更になった。

 操作性の良し悪しに関しては個人ごとに違うと思われるが、完全にマニュアル露出で撮影するのでなければ、シャッター/絞り優先、プログラムオート時に素早く露出補正ができるほうが自由に明るさを調整して撮影ができると思う。

バリアングル液晶は横に開くタイプ。正面にも向けることが可能で、上下のアングルの自由度も高い

 背面液晶は3型92万画素の高精細液晶「PureColor II VA LCD」になった。バリアングル機構も従来機種から引き続き搭載されている。

背面側のインターフェイス。G12と比べてボタンの数は変らないが、一部は位置が入れ替わった

背面側のインターフェイス。G12と比べてボタンの数は変らないが、一部は位置が入れ替わった

本体前面のコマンドダイヤル(左)と背面にあるコントローラーホイール(右)、基本的に2つのダイヤルでカメラの設定ができる。シャッターボタン脇のコマンドダイヤルの操作感はいいが背面側のホイールは少しまわしずらい

 カメラの設定を変更するためのダイヤルは、シャッターボタン手前にコマンドダイヤルが備わり、背面にホイールが備わる。2つの組み合わせは従来モデル同様の操作感であり、一眼レフの「EOS」シリーズに近い操作を行なうことが可能だ。

 十字キーを兼ねる背面のコントローラーホイールはG12同様に回しにくく、不意に十字ボタン側を押してしまう事が多々あった。もう少し固く、回しやすい形状にしてほしい所だ。

G12ではむき出しだったストロボがポップアップ式に変更になった

側面インターフェイスにはHDMI、USB,レリーズの端子が備わる。レリーズは「EOS Kiss」用のものを使用可能だ

側面インターフェイスにはminiHDMI、miniUSB,レリーズの端子が備わる。レリーズは「EOS Kiss」用のものを使用可能だ

バッテリーとメディアはグリップ部分に内蔵。バッテリーは同社の「PowerShot SX40」で採用されている「NB-10L」だ

バッテリーとメディアはグリップ部分に内蔵。バッテリーは同社の「PowerShot SX40」で採用されている「NB-10L」だ

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