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Windows 7でBlu-ray Disc™の映画を楽しむ

2012年01月24日 17時45分更新

文● 二瓶 朗/ASCII.jp編集部

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Blu-ray Disc™ドライブ搭載パソコンが珍しくなくなってきた昨今、自分でBlu-ray Disc™を焼いてみたいと考える読者は少なくないだろう。また、ドライブを購入してきて増設する自作派も多いはずだ。そんなBlu-ray Disc™を搭載した「WindowsパソコンでBlu-ray Disc™を再生して楽しもう!」……ってそうカンタンにいくだろうか?

Windows標準機能でBlu-ray Disc™を再生できる? できない?

 「Windows 7ならBlu-ray Disc™ドライブを標準サポートするんだよね」

──という知識を持っている人は少なくないだろう。それならきっと、Windows 7標準の再生ソフト「Windows Media Player 12」(以下WMP 12)でもBlu-ray Disc™を再生できると気軽に思ってしまうのはある意味当然だ。

Windows 7は、Blu-ray Disc™ドライブを標準サポート。ドラッグ&ドロップで簡単にライティングが可能になるが……。写真はパイオニアの「BDR-207JBK」。BD-R/REの読み書きのほか、100GB以上の容量を扱えるBDXL™にも対応する™

 ここで注意したいのは、Windows 7のBlu-ray Disc™サポートとは、あくまでもBD-RやBD-REディスクへの「データ書き込み」と、Blu-ray Disc™(BD-ROMを含む)からの「データ読み込み」について、対応しているということ。

 データの読み出しに関しては、Windows XP/Vista等のOSでも対応しており、特にWindows VistaとWindows 7ではデータBDの扱いに関して特に大きな違いはない。

 WMP 12は、従来コーデックを追加する必要があった「DVDの再生」に標準で対応しているのはもちろん、Blu-ray Disc™に保存された映像ソフトで幅広く用いられているMPEG-2、MPEG-4 AVC(H.264)に対応。さらにはmp4(MPEG-4形式の拡張子)や、ハイビジョンビデオカメラで用いられているAVCHD、ネットでよく使われるDivXといったさまざまな動画フォーマットにも対応しているから、「Blu-ray Disc™の再生だってきっと守備範囲」と思いがちだが、残念ながらこれも間違いである。

 それではWindowsパソコンで、映画などのBlu-ray Disc™コンテンツを再生したり、自分で撮影したビデオを編集してBD-RやBD-REに焼くためにはどうしたらいいのだろうか? このあたりに必要な条件、そして具体的な方法を以下、順を追ってみていくことにしたい。

Blu-ray Disc™を再生するために必要な機器

 まずパソコンでBlu-ray Disc™に記録された映画を再生するためには、ハードウェアが以下のような条件を満たしている必要がある。

  • Blu-ray Disc™ドライブ:これは当然。ドライブにBlu-ray Disc™ロゴが記載されていれば対応ドライブということになる。ちなみに市場にはBlu-ray Disc™の記録に対応したものと、再生のみに対応したものがあるが、映画などを見るだけならどちらでも構わない。
  • 基本スペック:内蔵型のBlu-ray Disc™ドライブを販売している周辺機器メーカーは、同社のBlu-ray Disc™ドライブを内蔵してBlu-ray Disc™を再生するためには、表1のようなハードウェアスペックが必要であるとアナウンスしている。
  • ディスプレーとの接続方法:ノートや一体型機では特に気にする必要はないが、液晶ディスプレーなどを別途接続している場合には注意しないといけない。
  • インターネット接続環境:BD-LIVEや最新版への更新のために必要なもので、ネットにつながっていないノートなどでBDが見られないという意味ではない。もっとも最近のパソコンでインターネット非接続というのもなかなか珍しいだろう。

表1 市販BDドライブのパッケージに書かれていた動作環境の例

  • CPU: Penrium D 3.2GHz以上
  • メモリー: 1GB以上
  • グラフィックスチップ: NVIDIA GeForce 7600GT/7900GT(ビデオメモリー256MB以上、※NVIDIA ForceWare92.92以降)、ATI X1800/X1900(ビデオメモリー256MB以上、※ATI Catalyst 6.7最新版が必要)

 上の表で、CPUとメモリーは、Blu-ray Disc™を再生する処理に必要なスペックを示している。グラフィックス機能に関してもある程度のスペックが必要だが、加えてドライバーソフトが「PVP-OPM」と呼ばれるAPIに対応している必要がある。Windows XP世代には「COPP」というAPIが利用されていたが、COPPが動作する環境であれば、PVP-OPMもほぼすべて動作するので特に意識する必要はないだろう。

 PVP-OPM/COPPとはマイクロソフトが開発した「デジタルコンテンツ用の著作権保護技術で、グラフィックス機能をコントロールするための規格」だ。ビデオカードと、そのドライバーがCOPPに対応している必要があるため、非対応の製品では不可ということになる。また、デスクトップパソコンでは、出力端子が「HDCP」に対応している必要があるが、これは後述する。

 デスクトップなどにディスプレーを接続する際に注意したいのが接続方法だ。最近はほとんど液晶ディスプレーだろうが、D-Sub15ピンのアナログ接続であれば特に問題はなかったが、AACS規定により、2011年発売の製品からHDアナログ出力に制限が加わり始めている。一方、DVI-Dでデジタル接続する際には、ディスプレーとビデオカードの両方が「HDCP」に対応していないといけない。HDCPはパソコンで表示される映像が不正にコピーされるのを防ぐ著作権保護技術の1つだ。

 なおデジタル接続でも、HDMIやDisplayPortなど、比較的新しい接続規格は、標準でHDCPに対応している。

 ハードウェアの条件としては、ざっとこれ位ををチェックする必要があるが、Blu-ray Disc™ドライブを持っていて、発売から3~4年以上経った旧式(あるいはネットブックなど限定されたスペック)の製品でなければ、まず問題はないだろう。

また、自分の使っているパソコンだけど、そんなに詳しく知らないよ……なんていう人には、自分のパソコンがBlu-ray Disc™の再生に対応しているかどうかをチェックできるソフトが提供されているので、それを使ってチェックしてみるといいだろう。

Blu-ray Disk & 3D Advisorで、Blu-ray Disc™再生をチェック

 サイバーリンクの「Blu-ray Disc & 3D Advisor」は、パソコンがBlu-ray Disc™の再生に対応しているかどうかを確認できるソフトだ。使い方はカンタン。サイバーリンクのページからファイルをダウンロードしてインストール。その後「確認する」ボタンをクリックするだけだ。一般的な2DのBlu-ray Disc™ソフトを再生できるかどうかに加え、最近増えてきた、Blu-ray 3Dの再生が可能かどうかもチェックすることもできる。

サイバーリンクが提供する「Blu-ray Disc & 3D Advisor」。気軽に自分の環境をチェックできる。2Dの一般的なBDパッケージソフトだけでなく、3D対応ソフトが再生できるかも確認できる

実際に筆者の環境をチェックしてみた。NGが1つあって「非対応」と表示されてしまった……。1年ほど前に購入したショップブランドのデスクトップパソコンだが、接続しているディスプレーが5年ほど前の古い製品であることが原因のよう

 繰り返しとなるが、ここで提示したハードウェアのスペックに関しては、この1~2年以内に発売された新型のパソコンを使っているなら、ほとんどの場合クリアしているハズ。ただし筆者のように、デスクトップパソコンの本体自体は割と新しめで、Blu-ray Disc™ドライブも標準搭載していたのに、肝心の液晶ディスプレーが5年以上前に買った旧型でHDCPに対応していなかった、という落とし穴もあるので注意したい。

Blu-ray Disc™を再生するために必要なソフトウェア

 次にどんなソフトが必要かを見ていく。Blu-ray Disc™活用のポイントになる部分といっていい。以下の点をチェックしよう。

  1. OS:Windows XP SP2以降が必要。これより前のOSを使っているケースは稀だろうから、Windowsマシンであればほぼ問題なさそうだ。
  2. 専用のプレーヤーソフト:HDDのバックアップや作成したファイルを人に渡す用途でBDを使う場合には問題にならないが、パソコンでBlu-ray Disc™を再生するためには、映像・音声をデコードするために「プレーヤーソフト」が必要になる。

 Windowsに標準で付いてくるWMP 12は、現時点でBlu-ray Disc™の再生をサポートしていない。Windows 7専用となる最新のWMP12でも同様だ。ネットで配布されているコーデックパックなどを追加しても、WMPでの再生は不可能。つまり、Windowsの標準機能のみでBlu-ray Disc™を再生することは残念ながらできない。

 といっても、Blu-ray Disc™ドライブを搭載しているパソコンなら、Blu-ray Disc™再生に対応したプレーヤーソフトがプリインストールされているケースがほとんどだろう。またBlu-ray Disc™ドライブを別途購入する場合でも、通常はBD再生に対応したプレーヤーソフトが付属しているはず。これは通常、リテール品/バルク品を問わない。高機能なBD再生やビデオ編集機能を求めるなら、市販パッケージをぜひ入手したいところだが、「とりあえずBDを見る」という用途なら、問題なく楽しめるはずだ。

 なお、Windows用のBlu-ray Disc™再生に対応したプレーヤーソフトについてはまた後日紹介する。

 このように、WindowsパソコンでBlu-ray Disc™を再生するにはいくつかの条件が必要となるが、パソコンそのものの高スペック化が進んでいるので、それほど高いハードルではない。ただし、確実に超えないと映画やアニメなどのBlu-ray Disc™を再生することはできないのも確か。そのために、ここで触れたことを頭に入れておくといい。

 ぜひパソコンでBlu-ray Disc™を楽しんでいただきたい。

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