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最新/高機能NASを手に入れろ! 第3回

NASはもちろん、PCの高速化にも最適な選択肢!

驚愕!! 1TBプラッターの実力、高性能HDD「Barracuda」を斬る

2011年12月15日 11時00分更新

文● 石井 英男

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NASキットに適したHDDの条件とは?

 次に、NASキットに適したHDDとはどんなものか考えてみよう。

HDDの内部構造の例。大きな銀色の円盤がプラッターで、これが毎分数千~数万の速度で回転する

 最近のNASキットは、高速なGigabit Ethernetに対応している。そのパフォーマンスを活かすためにも、HDD自体も高速なものを選びたい。また、容量についても、予算の許す限り大容量のものが望ましい。HDDを冷蔵庫に例えることもあるが、その意味は、最初は容量が大きいと思っていても、あればあるだけ保存に使ってしまうということだ。

 HDDの内部にはプラッターと呼ばれるデータを記録するための円盤があり、1枚のプラッターあたりの容量をプラッター容量と呼ぶ。

 HDDのデータ転送速度は、プラッター容量と回転速度(1分あたりの回転数)の多寡で決まることが多い。プラッター容量が大きく、回転数が高いほど、転送速度が速くなる。また、アクセスタイムは回転数とシークタイムに依存し、回転数が高く、ヘッド移動速度が速いほど短くなる。

 HDDのプラッター容量は、年々増加を続けており、最新のHDDでは、1TBプラッターを採用した製品も登場してきた。同じ容量1TBのHDDでも、500GBプラッターを採用した製品ではプラッターが2枚必要になるが、1TBプラッターを採用した製品では1枚ですむ。

 当然、後者のほうが高性能であるだけでなく、コスト的にも有利だ。いまHDDを買うなら、容量に関しては1~3TBがお勧めとなる。また、NASは基本的に常時電源を入れて使うものであるから、消費電力が低いことも求められる。

NASキットにお勧めしたい!
Seagateの最新HDD「Barracuda」

 以上の条件を満たすHDDとして今回テストしたのが、Seageteの最新HDD「Barracuda」である。2011年11月1日に発表されたBarracudaは、1~3TBまでのすべての製品において業界で初めて1TBプラッターを採用。高い性能を誇る。

Seagateの最新HDD「ST1000DM003」

 Barracudaには、Seagateの独自技術が多数搭載されていることも魅力だ。その一つが「OptiCache」と呼ばれるキャッシュの最適化技術だ。Barracudaのキャッシュサイズは64MBと大きく、高性能なマイクロプロセッサーを活かしたキャッシュアルゴリズムにより、旧世代を最大45%も上回る大幅な性能向上を達成したという。

 さらに、わずか75nmしかないトラック幅への正確な読み込み/書き込みを可能にするサーボ技術「AcuTrac」を搭載。例えば、筐体のスペースが狭い液晶一体型PCで大音量で音楽を再生するといった厳しい使用環境(細かな振動が発生する)のもとでも、信頼性の高いデータ転送を実現し、性能も低下しないという利点があるという。

 最近の大容量HDDでは、セクターサイズが4KBになったアドバンスドフォーマットが主流だが、Windows XPでセクターサイズ4KBのHDDにそのままアクセスすると性能が低下するという問題がある(Windows VistaやWindows 7では問題ない)。

 しかし、Barracudaでは、独自の「SmartAlign」技術により、Windows XPでも性能が低下しないことも魅力だ。

 また、パワーマネージメント技術も優れており、消費電力も低い。1TBモデルの場合、標準動作モードの消費電力は5.9Wだが、アイドル時の平均消費電力は3.36Wまで下がる。さらに、スタンバイモードではわずか0.63Wまで消費電力が低下する。消費電力が低いということは、発熱も少ないということで、常時電源をオンにして利用するNASには最適だ。

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