PCI Express 3.0の問題で遅れ気味
Intel X79はどうなる?
最後にハイエンド向けチップセットについて説明しよう。現在のWestmereベース「Core i7 Extreme Edition」の後継として、「Sandy Bridge-E」ベースのCPUが投入されるのは確定事項であり、これ向けのチップセットである「Patsburg」は、「X68」ではなく「Intel X79 Express」という型番になることもすでに確定した。
6月に開かれたCOMPUTEX TAIPEI 2011では、主要マザーボードベンダーがX79を搭載した「LGA2011」ベースの製品展示を行なっており、このあたりが揺らぐことはないだろう(関連記事)。
このX79は1チップ構成で、CPUとはDMI接続となっている。PCI Express 3.0を合計32レーンのほか、2.0を合計8レーン装備。SATAは6GT/秒対応ポートが10(うち6はSATAとSASの両対応)で、3GT/秒ポートが4など、かなり豪勢な構成である。その代わりといっては何だが、X79自体はUSB 3.0をサポートしないため、引き続きPCI Express経由で外部のUSB 3.0コントローラーと接続する必要がある。
このX79が、「商品として世に出る最初のPCI Express 3.0コントローラー」ということになっており、この時期にNVIDIAとAMDは、PCI Express 3.0に対応したGPUを投入する「はず」なのだが……。GPUはともかくとして、このX79のPCI Express 3.0コントローラーの方が、まだ安定していないようだ。最終的には「B3 Steppingで問題が解決する」といった話になっているものの(現在評価されているのはB2 Stepping)、まだ予断を許さない状況にある。
幸いというべきかどうかは微妙だが、「3.0の8GT/秒で動作しなくても、2.0相当の5GT/秒での動作は問題ない」という話なので、まるっきり使えないというわけではないようだ。問題なのは、このX79が事実上、サーバー向けの「Xeon E5」向けチップセットでもあること。ユーザー数が限られるCore i7 Extreme Edition向けのみであれば、「3.0は動きません」と強弁しても通るかもしれないが、広範に販売予定のXeon E5向けでそれは、かなり苦しい。
だからこそインテルは、現在必死で修正作業を行なっている。Sandy Bridge-EベースのCore i7 Extreme Editionの発売時期は、この「X79の修正版がいつ出せるか」にかかっているという話も伝え聞いている。やはり初物はいろいろ難しいということなのだろう。
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