「Enterprise Manager Virtual Edition」で物理/仮想のハイブリッドが可能に
仮想アプライアンスも登場の「F5 Enterprise Manager 2.2」
2011年07月15日 06時00分更新
7月14日、F5ネットワークスジャパンはBIG-IPデバイスの一元管理するアプライアンスの最新バージョン「Enterprise Manager 2.2」を発表した。
Enterprise Managerは、エンタープライズやサービスプロバイダなどが、複数のF5 BIG-IPアプリケーション・デリバリ・コントローラ(ADC)をモニタリング、および管理するために必要な作業の効率化を実現する統合管理ソリューション。新バージョンのEnterprise Manager 2.2では、仮想アプライアンス「Enterprise Manager Virtual Edition」をラインナップに追加した。
Enterprise Manager Virtual Editionにより、物理と仮想のハイブリッド環境が構築可能となり、し、最大限の効率化を図ることができるという。同社では、物理/仮想ソリューションの導入においてユーザーのインフラ環境に合わせた幅広い選択肢と柔軟性を提供するという、同社の戦略を担う製品としている。
最近では2048ビットのSSL公開鍵長への移行が進んでおり、それに伴うアプリケーション・サーバーのパフォーマンスへの影響が明らかになる中で、ADCの1秒あたりのトランザクション(TPS)の情報を容易に追跡し評価する方法が必要とされている。Enterprise Manager 2.2では、新たに追加されたレポーティング機能によって現在および過去のTPSを把握できるため、しきい値に照らし合わせて平均およびピーク時の利用率を比較分析できる。その情報を使ってSSLライセンスをアップグレードし、アプリケーションのニーズに応じてハードウェア・プラットフォームの機能強化を行なうことで、より計画的に処理能力の向上を図ることが可能になるという。
Enterprise Manager 2.2の価格は、160万円から。サポート契約下にあるEnterprise Managerを利用中のユーザーは、無償でEnterprise Manager 2.2にアップグレードできる。