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「とにもかくにも高い」という声に応えた!

ローエンド機が300万円切り!F5が価格を下げた理由

2010年11月01日 13時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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11月1日、F5ネットワークスジャパンはBIG-IP、FirePass、VIPRIONなどの製品の希望小売価格を最大33%値下げした。これに先立ち、同社は価格改定に至った経緯を解説するプレス説明会を実施した。

戦略変更のなかの価格変更

F5ネットワークスジャパン プロダクトマーケティングマネージャ 帆士 敏博氏

「カスタマーサポートの開始」「新パートナープログラム『UNITY』」、そして「価格改定」という3つの施策

 プレス説明会において帆士氏によると、ADC(Application Delivery Controller)の市場はリーマンショックを受けて、一時的に鈍化したものの、2010年から再び市場規模は拡大している。一方、F5が長らくトップシェアを確保しているADC市場のシェアに関しては、微増はあるもののここ3年ほどシェアはほとんど変わらない状況。そのため、「なんらかの戦略の変更が求められている状況」(帆士氏)で、社内で論議を積み重ねてきた。この結果、打ち出されたのが「カスタマーサポートの開始」「新パートナープログラム『UNITY』」、そして「価格改定」という3つの施策にあたるという。

 このうち今回の価格改定の対象は、仮想アプライアンスとストレージ仮想化製品のARX以外、BIG-IP、FirePass、VIPRIONなど同社の主力製品ほぼすべてにあたる。具体的にはBIG-IP Local Traffic Manager 1600の場合、希望小売価格が448万円が33.3%値下げの299万円へ、BIG-IP Local Traffic Manager 3600の場合、希望小売価格が748万円が31.8%値下げの510万円になる。

F5が調査した市場調査の結果

 この背景になったのが、F5独自で行なった市場調査だという。その結果、ADCでのブランドに関しては断トツで、安定性や機能、信頼性に関しては高い評価を得ている一方、「5年間の保守コストは高額になってしまう。簡単にいえば、非常に価格が高いという評価」(帆士氏)という。さらにユーザーから50件超得られたコメントのうち、30件についてが価格に関するモノで、「とにもかくにも高すぎる」「性能は文句ないが、価格が高い」「もう少し値段が安くなれば」といった赤裸々なコメントが得られたという。

 「ロードバランサーの導入時、ほとんどのお客様が選択肢に入るのですが、予算調査の段階で落ちてしまうという例が多かった」(帆士氏)とのことで、価格改定により30~40%の台数増加が見込めるという。とはいえ、製品開発やサポートの品質を下げたり、円高のような一時的な要因で価格改訂したわけではなく、パートナービジネスを前提にやや高めに設定された価格を、ユーザーが想定する適正価格に直したというイメージだという。もとより仮想アプライアンスの価格がアプライアンスの1/10程度に設定されていることからも、なりふりかまわないという価格改定ではないようだ。新価格は11月1日から適用される。

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