理化学研究所と富士通が共同開発を進めているスーパコンピュータ「京」が20日、LINPACKのベンチマークTop500で第1位となった。日本のスーパコンピュータが首位になるのは、2004年6月以来、7年ぶりの快挙だという。
富士通の報道発表によると、今回、TOP500リストに登録した「京」のシステムは、整備途中のもので、672筐体(CPU数68,544個)の構成。LINPACKベンチマークでは、世界最高性能の8.162ペタフロップス(毎秒8162兆回の浮動小数点演算数)を達成した。実行効率も93.0%と高水準だという。
京は2012年の完成を目指しており、LINPACK性能で10ペタフロップスを達成するという。高効率な太陽光発電に資する新材料開発の加速、防災計画に資する精密な気象予測や地震・津波影響予測など、産業応用から国土・国民の安全に関わる幅広い分野での応用が考えられる。
なお、5位には東京工業大学のTSUBAMEが入っている。