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理化学研究所の一般公開で粒子加速器とスパコンを見た!

2013年04月23日 21時00分更新

文● 伊藤 真広

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理化学研究所の地下21mにある超電導リングサイクロトロン

 “発明の日”4月18日を含む一週間は、科学技術との触れ合いをテーマとした「科学技術週間」に制定されている。この1週間は、普段は一般の人が立ち入ることのできないJAXAなどの様々な研究施設が一般に公開される。

「理化学研究所 和光研究所」の一般公開

 都心に程近い埼玉県和光市にある日本の自然科学研究の総本山「理化学研究所 和光研究所」も、研究内容や地下に存在する超巨大実験装置“リングサイクロトロン”の設備を公開していたので、その模様をお伝えしよう。

敷地が広すぎるのか、携帯電話が繋がらないエリアが多く、敷地内の無線LANが開放されていた

体験型の展示では、実際に機器に触れたり操作したりできる

世界最強が盛り沢山
RIビームファクトリーは胸熱!

 研究所の地下21mに作られた、世界最高レベルの重イオン加速器施設「RIビームファクトリー」が一般公開されていた。この「RIビームファクトリー」は、リングサイクロトロンという荷電粒子を加速するための装置を4基備える、世界でも類を見ない巨大な実験装置。

RIビームファクトリーの施設見学の入口。普段、この場所は大きな機材を搬入するためのエレベーターハンガーとのこと

こちらの地下にも、原子核の移動などをわかりやすく説明するための体験型学習装置が用意されていた

 リングサイトロンは、加速してエネルギーを帯びた荷電粒子を原子核にぶつけて原子核の構成に迫る研究を行なうための設備である。と説明したところで、さっぱりわからないと思うが、バリバリ文系の筆者もぼんやりとしか理解できておらず、一所懸命説明をしてくださった説明員の方には申し訳ないが、とにかくでかくてカッコいい設備であるということぐらいしか理解できていない。

リングサイクロトロンなどが稼働しているエリアを封鎖するための鉄の扉。デカくて重くて厚い!

 というわけで、そんなでかくてすごい「リングサイクロトロン”を4基も持つRIビームファクトリーの様子を写真とともに見ていただきたい。

世界ではじめて超電導方式を採用したリングサイクロトロン。直径18m、重さは8300トン(東京タワー2個分)。しかもなぜかエヴァ初号機カラー!

超電導偏向電磁石の内部

見学コースは、施設全体ということで階段やキャットウォークを通って奥に進むと工場萌え、巨大設備萌えにはたまらない光景が盛りだくさん!

光速の47%まで加速する第3のリングサイクロトロンの、中間段リングサイクロトロン

なんだかよくわからないけどカッコいい!

鉄の扉付近にあった電光パネル。“Beam”のオン/オフの文字なんて他では見たことない。これもカッコいい

施設の屋外には、超電導リングサイクロトロンで使用されている機材のテストモデルが展示されていた

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