「召し上がれ」と「かぶりつこうぜ」のハンバーガー
編集:他に美味しそうに撮るコツって、ありますか。
三浦:どう美味しく感じるかをちょっとした工夫でカンタンに撮れるんだけどね。
編集:いいですね。
三浦:コロンブスの卵みたいなことだからなぁ。
編集:そうおっしゃらずに、是非、是非。
三浦:しょうがないなぁ。要するに撮影位置。
編集:う~んと、え~っと……
三浦:百聞は一見にしかず。これを見てごらん。
三浦:上の写真は斜め上から、水平に撮影して、下の写真は下からあおるようにして、少し右下がりになるように撮影している。
編集:迫力が違いますね。
三浦:その通り。同じハンバーガーでも、上は「どうぞ、召し上がれ」といわれているように感じるし、下は「かぶりつこうぜ」って感じがしないか。
編集:はい、おっしゃる通りです!
三浦:同じハンバーガーを同じライトで撮影しているのに、こんだけ印象が変わってくるんだ。撮影をするというのは、機材や照明もさることながら、どんな印象になるのかということも考えて撮影すると、いろいろなバリエーションの写真が撮れるんだ。
編集:なるほど。
三浦:早い話、被写体に対して、どの位置から撮影するかを考えることなんだ。上からも下からも、右からも左からも、斜め上、斜め右など、あちこちから撮ること。もちろん、プロはどこから撮ればどんな写真になるかを分かっているから、無駄にシャッターは切らない。だけど、一般の人の場合、デジカメはたくさん撮れるんだから、いろんな位置からバンバンシャッター切っちゃって、後から選択すればいいと思うよ。
編集:ありがとうございました。それでは、続いてお寿司を……
三浦:まぁ、まず、このハンバーガーを食べちゃおう。