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新センサーの実力は!?ソニー「サイバーショット WX」シリーズ

2011年02月24日 12時00分更新

文● 周防克弥

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 ソニーのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」の新製品は、その多くが新型の裏面照射型CMOSセンサーを採用する(関連記事)。今回はそんな新製品の中で、スタンダードな位置付けのモデルである「WX」シリーズの2機種をレビューする。

2ラインナップになったWXシリーズ

「DSC-WX10」の外観は若干角張った印象。グリップ部分に段差があり、持ちやすくなった

3月4日に発売となる「DSC-WX10」(予想実売価格3万5000円前後)の外観は若干角張った印象。グリップ部分に段差があり、持ちやすくなった

「DSC-WX7」は少し丸みを帯びながらも全体的にはソリッドなデザイン。こちらのほうがWXシリーズらしい

現在発売中の「DSC-WX7」(実売3万円前後)は少し丸みを帯びながらも全体的にはソリッドなデザイン。こちらのほうがWXシリーズらしい

 今回取り上げる「DSC-WX10」(以下WX10)と「DSC-WX7」(以下WX7)は共に、裏面照射型CMOSセンサーを初めて搭載した「DSC-WX1」(関連記事)の後継モデルとなる最新機種だ。基本的な機能は共通している部分が多く、多機能なWX10と、必要な機能だけを搭載してシンプルで小型なWX7、というラインナップだ。

 裏面照射型CMOSセンサー「ExmorR」は、従来の1220万画素から1620万画素に解像度がアップ。この新センサーをWX10、WX7両方ともに採用するほか、フルハイビジョン対応のAVCHD動画撮影、フルオートで画像合成までこなす「プレミアムおまかせオート」、3D撮影といった機能も共通で搭載する。

WX10の上面。マイクや電源スイッチ、シャッターボタンが並ぶ

WX10の上面。マイクや電源スイッチ、シャッターボタンが並ぶ

WX7の上面。ステレオマイクを内蔵するが、中心がレンズの軸から外れている

WX7の上面。ステレオマイクを内蔵するが、中心がレンズの軸から外れている

 本体サイズは、WX10が幅95×奥行き23.3×高さ53.5mm、WX7が幅92.2x奥行き19.1x高さ51.9mmとなり、撮影時の重量はWX10が約161g、WX7が約120gとなる。WX1(幅90.5×奥行き19.8×高さ51.8mm/149g)と比べると、やや大きいのは残念な一方、WX7が軽くなっているのは喜ばしい点だ。

 ちなみに、前機種の「DSC-WX5」(幅91.7×奥行き21.5×高さ51.9mm/146g)と比較すると、WX7が薄く、軽くなっている。

WX10(左)、WX7(右)とも背面モニターは約46万ドットの2.8型液晶パネルを採用。小型化の影響でがっちり構えようとすると指の置き場に困る

 背面モニターは共に2.8型の「クリアフォトプラス液晶」(約46万ドット)を採用。インターフェースはおおむね共通しているが、WX10では撮影モード変更用のダイアルが備わっている。

 ボタン配置はスペースの関係か、隙間に押し込められたような感があり、配置の統一性はない。ただし、この2機種の両方を購入して一緒に使うようなことはないだろうから、慣れの問題だと思う。特にWX10は前機種のWX5とボタン配置がほぼ同じなので、買い換えてもさほど困ることはない。

 両機ともに十字キーを兼用するコントロールホイールが備わる。回転動作で各種設定の変更が行なえ、WX7では回転操作で撮影モードの変更ができる。

 このホイールがちょっと曲者で、回転が軽く、クリック感が浅い。このため、回転中にちょっと力の方向性を変えるとクリックしてしまう。十字キーとしての機能も併せ持っているため、回転させているつもりがストロボ設定やセルフタイマーなどの機能を呼び出してしまいがち。サイズ的に少し操作の難易度が高く、ダイヤルを大きくするか、回転を重くするか、クリック感を深くするかしてほしいところだ。

WX10(左)、WX7(右)共に、グリップ側の側面にHDMI端子を備える

WX10(左)、WX7(右)の電池室とメディアスロット。SDメモリーカードとメモリースティックの両方に対応する

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