筆者の収集物は多岐に渡り、楽器、オーディオ、パソコン、カバン、腕時計、ケータイ、筆記具など、脈絡のない衝動買いの繰り返しで集まったモノが多い。それ故、胸を張って「コレクション」というには少し情けないモノたちだ。
昨今、それらのアイテムを一挙に追い抜く勢いで、短期間に集めてしまったモノが財布だ。それぞれは比較的安いのだがすでにそれなりの数があり、衝動買いした財布の価格の総計を、中に入れるお金の総額が抜くことは、もはやないだろう。今回の衝動買いは、懲りない筆者が今回も”これで最後にしよう”と思った「究極の紙の財布」だ。
紙の財布は、4年ほど前から国内外で流行しているのでご存じの方も多いだろう。そのほとんどは、国際宅急便のFedExやUPSが採用している堅牢な封筒のように、防水で破れない、燃えないハイテク高密度ポリエチレン製の不織布シート「タイベック」(Tyvek)を利用した製品だ。タイベックは、有名なデュポンが開発したテクノロジーペーパーだ。
ちなみにもう一方のトレンドは、YouTubeなどで作り方が詳しく紹介されている、「ダクトテープ」(Duct Tape、ガムテープの一種)ベースのもの(関連記事)。ダクトテープの粘着面をうまく利用した、カラーバリエーションの豊富な手作り財布だ。
英字新聞紙で作った財布「NEWS PAPER WALLET」
今回紹介する「NEWS PAPER WALLET」シリーズは、本物の英字新聞紙を折って作った紙の財布。福岡に本拠を置くANTI SYSTEM(アンチシステム)の代表者、VELOさんのオリジナル&1点モノのハンドメイド商品だ。
筆者がウェブで見て一瞬で衝動買いしたのは、NEWS PAPER WALLETの「mini face」と名付けられたコンパクトな財布だ。英字新聞を素材として使い、マイケル・ジャクソンの顔風のオリジナル・ステンシルが施されている。英字新聞のイメージとステンシルのオーバーレイが極めてクールだ。
肝心の内部構造だが、お札や小銭などを収納できる蛇腹型のコンパートメントが2ヵ所、クレジットカードやポイントカード、薄型のメモなどを収納できる薄いスペースが4ヵ所あり、さまざまなユーザーの使い方にフレキシブルに対応できそうだ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
(次ページへ続く)
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