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アメリカ人が大好きなテープがオフィスを救う!?

ガムテより万能のアメリカンな粘着テープがオススメ

2008年12月18日 05時00分更新

文● 行正和義

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ダックテープ

ダクトテープと言えばこのHenkel社の「DUCK」(国内ではアサヒペンの取り扱い)。第二次世界大戦中に開発され、その名のとおり、空調ダクトなどを修理するところから名付けられたと伝えられている。また撥水性があることから、ダック(=アヒル)テープとも呼ばれる

 オフィスや家庭に必ずあるガムテープ。荷物の梱包やちょっとした補修、とりあえず何かをくくり付けたいときなど、なにかと重宝する存在だ。しかし、それよりもっと万能な粘着テープがアメリカにあった。それがダクトテープ(Duct tape)、もしくはダックテープと呼ばれるものである。日本ではあまり知られていないかもしれないが、オフィスにぜひ常備したい逸品である。

オーバンド

粘着テープと言ってもいろいろある。包装用に限るならば最近のお勧めは高透明度のOPPテープ。画像のものはホクセツ製「スペリオ」で、透明度が高いのに手で切れて便利

 さて少し戻ってガムテープの話をすると、日本では一般にガムテープというと粘着テープ全般を指すが、紙製の茶色いものの印象が強いかもしれない。実際には素材によって分類でき、紙製のものはクラフト粘着テープ、布ベースのものは布粘着テープ、樹脂系だとOPPテープといった名称で何種類もある。

 紙ベースの“ガムテ”は段ボールの梱包や包装程度であれば十分な強度を持つが、力の入れ加減では千切れてしまうこともある。そこで、もう少し強度が欲しいときには布ベースのもの、透明度が欲しいときにはOPPテープといった具合に、用途に合わせて数種類の“ガムテ”を常備しておくと利便性は高まる。でも前述のダクトテープ(ダックテープ)なら、かなりの確率で1本で済んでしまう

ダックテープ活用術

どこまで本気なのかネタなのか不明だが、ダクトテープの活用法は日々開発されているようだ

 もっともダクトテープと言われても、ピンとくる人は日本にはあまり多くないかもしれない。でも、アメリカの映画やドラマで、被害者が“銀色のテープ”で後ろ手に縛られたり、さるぐつわ代わりに口に貼られているシーンが記憶に無いだろうか。あの銀色のテープがダクトテープなのである。そして、アメリカ人はこのダクトテープをなぜか深く愛しているようである。その様子はネットで検索してみればすぐわかる。

 たとえば、庭の木を誤って折ってしまったところ「ダクトテープで直すから」と言われてグルグル巻きにした、ダクトテープでウェディングドレスを作ったいぼにダクトテープを貼ると直ると信じられている(実際にダクトテープの絆創膏まで存在する)、などなど。さらにはダクトテープの活用法を収集したサイトがあったり、英語版ウィキペディアの「Duct tape」の記事の長さなどからもその人気がうかがえる。

他社のダクトテープ

「DUCK」はHenkelの商標で、ダクトテープが一般名称。ダクトテープ自体は色々な会社から販売されている

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