発売と同時にソニーの電子書籍端末「Reader Pocket Edition」を購入した記者だが、実はほぼ同時期に、シャープの電子書籍端末「GALAPAGOS」も購入していた。手元に届いたタイミングが悪く、1ヵ月ほど間が空いてしまったが、こちらのロードテストもお届けしたい。
サイズはやや大きいが、
持ち歩きやすさはReaderと変わらないかも
GALAPAGOSには2種類のサイズがあるが、購入したのは携帯に適した5.5型モバイルモデル(EB-W51GJ-R)。Readerでブルーのカラーを選んだので、GALAPAGOSでは赤を選んでみた。赤といっても本体の縁が赤いだけなので、派手すぎる心配はない。
ディスプレーサイズは5.5型/1024×600ドットで、縦長なワイド液晶パネルを採用している。Readerのディスプレーは5型で、サイズ自体は大した差がないはずだが、4:3のスクエアなディスプレーのReaderとワイドのGALAPAGOSでは、印象はかなり異なる。厚み(奥行き)や重さもGALAPAGOSの方が厚く重い。
ReaderとGALAPAGOSのサイズ/質量の違い | ||||
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幅 | 奥行き | 高さ | 質量 | |
Reader Pocket Edition | 104.6mm | 9.2mm | 145.4mm | 約155g |
GALAPAGOS 5.5型 | 92mm | 12.9mm | 167mm | 約220g |
しかしGALAPAGOSの方が幅が狭いこともあってか、手に持ったときの持ちやすさについては、それほど顕著な差を感じなかった。背面が手に馴染みやすい曲面となっている点も、片手で持ったときの持ちやすさにつながっている。
E-Inkの電子ペーパーを使うReaderやAmazon Kindleと違い、GALAPAGOSはシャープ得意のタッチパネル付き液晶ディスプレーを使っている。ディスプレーの画質をうんぬんするようなデバイスではないと思うが、雑誌の誌面をカラーで見られるのはうれしい。また、電子ペーパーのような表示書き換えの遅さがないので、表示したページをスクロールしたり、拡大縮小したりしても表示がスムーズに変化するのもいい。この表示装置の特性の差は、自炊した書籍を読む際に差が出てくると感じているが、これについては別の機会で触れたい。
ちなみに、Readerには純正の専用ブックカバーやケースが用意されているのだが、GALAPAGOSにはない(サードパーティー品のみ)。携帯して使うデバイスには傷が付くのを避けたいので、ここはメーカー自身からぴったりとしたケースを用意してほしかった。サードパーティーのケースについては、これもまた別の機会で触れる予定だ。
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