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電子書籍端末 短期ロードテスト 第3回

電子書籍端末をバリバリ使うにはケースが必須

2011年02月16日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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電子書籍端末を頻繁に持ち歩いて使うには、傷からボディーを守るケースが必須だ

 前回のロードテストでも書いたが、電子書籍端末を積極的に持ち歩いて使うには、本体を傷から守るケースが必要だ。「傷なんか気にしないぜ」という剛毅な人ならいいが、記者は手持ちの電子機器が傷つくのは大嫌いなので、本気で持ち歩くにはケースがなくてはならない。

 前回の時点(1月前半)では、ソニーの「Reader Pocket Edition」(以下Reader)用にバンナイズのケースを購入して使っていた。一方で、GALAPAGOS 5.5型モデル(以下GALAPAGOS)はまだ適当なケースが入手できておらず、あまり持ち出せない状況だった。

 それから1ヵ月ほど経った現在では、両機種ともにブックカバー風のケースを導入したので、日替わりで持ち歩いて使えるようになった。まずはこのカバーの話をしよう。

Readerにソニーストア限定カバーを付けてみた
……が思わぬ盲点が

「吉田カバンオリジナルカバー」を装着したReader。シックなデザインでどこで使っても悪目立ちしない

 まずReader用のカバーだが、ソニーストア限定販売の「吉田カバンオリジナルカバー」を購入した(本稿執筆時点では入荷未定)。本体発売と同時に注文していたのだが、出荷が1月下旬と遅かったため、最近になってようやく手に入ったものだ。

左に見えるねじ穴がカバーの取り付け穴も兼ねている

 Readerは2009年に米国で販売された機種の頃から、ブックカバータイプのカバーと組み合わせて使うことを考慮したデザインを採用していた。現行モデルも同様で、本体上下左端のねじ穴部分にはめ込む形で、専用ブックカバーを簡単に取り付けられる。最初からカバーとの一体感を考慮した本体デザインを採用するため、カバーを付けた状態でも見栄えがよく、使い勝手も損なわれないのがいい。

 記者が購入した吉田カバンオリジナルカバーは、シックな黒のカバーに赤い糸で「PORTER」のロゴが刺繍されているという、オリジナルデザインのカバーである。価格は4980円と、限定版ではない普通のカバーと比べると2000円も高いが、洒落たデザインが魅力的だ。

Readerを取り付けて開いた状態

読書時のスタイルはこんな感じ。左の親指でページ送りボタンを操作したり、タッチパネル上で指をスライドさせてページを送る

 ただし、予想外の問題もあった。このカバーには背面にファスナーの付いたポケットがある。そのためReaderにこのカバーを付けると、かなり分厚くなってしまうのだ。Reader本体の厚さは8.5mmで、Readerを装着した状態でのカバー部分の厚さは20mm未満だが、ポケットがあるため全体の厚さは25mmほどになる。ほぼ3倍になるわけだ。

カバー背面のポケット。せいぜい紙幣や少額の小銭、あるいは2~3枚のカード程度しか入らない

読書状態を側面から見た。10mmに満たない本体の倍以上の厚さがある。これはちょっとないんじゃないか?

 製品ページを見ると、財布の代わりに小銭や紙幣を入れるといった使い方を想定しているらしいが、Readerだけを持っていきたいからと言って、わざわざ財布から金を出してここに入れるだろうか? 少なくとも、そういうユーセージは自分にはない。おかげで、せっかくのReaderの薄さがだいなしである。

 見た目がいいので渋々使い続けてはいるが、このカバーの分厚さは許容範囲外だ。近いうちにポケットのない普通のカバーに買い換えたい。

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