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動作速度の向上を徹底チェック!

Parallels 6を選ぶ6つの理由

2010年12月14日 20時30分更新

文● 田中俊光

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2.ゲームもぐっと快適になる3D性能+サラウンド再生

 Parallelsは、バージョン5でDirectX 9.0c/9ExとShader Model 3.0をサポートしており、今回さらに3Dグラフィックの描画性能に磨きがかかった。「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト」の結果はバージョン5と比較して最大で20%程度向上。ややカクカクしていたアニメーションもスムーズに表示されるようになり、実際に「Left 4 Dead」のような高精細グラフィックの3Dシューティングゲームも問題なく楽しめた。

Lowモードでスコアを計測。ビデオカードの性能をフルに利用できるBoot Camp環境には及ばないが、実用性は十分。独立型GPUを搭載していないMacBook Proの3000というスコアは「高解像度でとても快適」にFINAL FANTASY XIを動作させられるという数値だ

「Left 4 Dead」は、全速力で襲ってくるゾンビを倒す大人気サバイバルシューティングゲーム。'08年発売と比較的新しいゲームだが、Core 2 Duo 3.06GHzを搭載したiMac 27インチモデルでも、描画が止まることもなく快適にプレーできた

 DirectX 9とShader Model 3.0に対応したベンチマークソフト「3DMark06」の結果は、総合値で最大30%程度向上している。特にGeForce 320Mを搭載したMacBook ProではShader Model 3.0の結果が89%と大幅に上昇しており、従来版では粒く表示されていたキャラクターや背景がより精細に表示されるなど、画質の向上が一目瞭然だ。

 また、5.1チャンネルサラウンド音響デバイスに新たに対応しており、臨場感のあるサウンドでゲームを楽しめる。

3.仮想マシンの暗号化でセキュリティー面も安心

 特にビジネスでは欠かせないセキュリティーも強化されており、Parallels 6では仮想マシンを暗号化できるようになった。仮想マシンを起動する際に必ずパスワードを求められるので、万一Macの盗難/紛失が発生しても重要なデータを流失するリスクを低減できる。

暗号化した仮想マシンは起動時にパスワードの入力ダイアログが表示される。また、仮想マシン停止時に仮想ディスクをデスクトップにマウントすることもできない

 また、Macの「ペアレンタルコントロール」でWindows用ソフトを制御することも可能だ。家庭や企業、学校など複数ユーザーでMacを共有している場合、特定のユーザーが使用できるソフトを制限したいというケースにも使える。

仮想マシンにインストールされたWindows用ソフトも、Mac用のソフトと同様に「ペアレンタルコントロール」パネルで管理できる。会社などで、1台のマシンを複数人で使う場合に有効な新機能だ

 ウイルス対策についても、最新版ではWindows版に加えてMac版のウイルス対策ソフト「Kaspersky Anti-Virus」(90日間)が付属する。最近ではMacを狙ったウイルスも増えつつあるので心強い。

 さらに、もし何らかのトラブルが発生しても、仮想マシンの状態を保存しておき、Windowsを簡単に以前の状態に戻せる「スナップショット」機能があるので安心だ。

 このように、最新版には「安全」に対するさまざまな工夫が盛り込まれている。

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