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あなたの知らないWindows 第35回

ついに登場!Internet Explorer 9β版レビュー

2010年09月16日 17時21分更新

文● 山本雅史

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ついに公開された「Internet Explorer 9」β版

ついに公開された「Internet Explorer 9」β版

 マイクロソフトは9月15日(現地時間)に、新しいウェブブラウザー「Internet Exporer 9」(以下IE9)のβ版を公開した。日本語版も用意されている。そこで今回は、IE9β版のレビューを紹介したい。執筆時点ではまだ数時間しかテストしていないため、ユーザーインターフェース(以下UI)を中心としたレビューとなる。ベンチマークを含めて詳細なレビューは、次回以降でお届けしたい。

β版の段階で、多数の言語がサポートされている

β版の段階で、多数の言語がサポートされている。ダウンロードの際は日本語版を選択して、VistaかWindows7を選ぶ。なおサーバー版に関しては、まだ日本語版は公開されていない

IE9β版のアイコン

IE9β版のアイコン(左から2番目)。薄いブルーが基調になっている


IE9の新機能 シンプルなUIとわかりやすい通知

 これまで公開されていたIE9は、「Platform Preview」という名称で、HTMLエンジンやJava Scriptエンジンなどのコア部分だけがIE9で、UIはIE8ベースのものだった。それが今回のIE9βで初めて、コアエンジンと新しいUI部分が組み合わさった、本来のIE9の形としてリリースされたことになる。

 こちらの記事でIE9 Platform Preview時点での新機能を紹介したが、まずはおさらいとしてIE9の新機能をまとめてみよう。

 IE9はDirectXを使って、GPUの能力をウェブブラウザーの表示に使えるようになった。例えば、表示されるフォントのスムージングがGPUで処理されるので、CPUに負荷をかけずに綺麗なフォントが表示できる。さらに、フォントの拡大縮小などのアニメーションもGPUが処理してくれる。もちろん、アニメーションやグラフィック表示にもGPUが使われるため、CPUに負荷をかけずに、高速に画面表示が行なえる。

 またIE9は、HTML5に準拠したウェブブラウザーとなっている。IE9βでは、ウェブブラウザー上で図などを描画する「Canvas」、ベクターグラフィックの「SVG」、そのほかにビデオタグなどがサポートされている。HTML5のビデオタグで再生するビデオを指定すれば、FlashやSilverlightなどのプラグインを使わずに、直接IE9上でビデオ再生ができる。もちろん、ビデオ再生にはGPUを使うため、HDクオリティーのビデオでも、CPUにかかる負荷は少ない。

HTML5で作成されたパックマンと似たゲーム

IE9 Test Driveサイトでは、HTML5で作成されたパックマンと似たゲームがIE9上でプレイできる

こちらはCanvas機能で作ったピンボールゲーム

こちらはCanvas機能で作ったピンボールゲーム。IE9ではGPUを表示に使うので、ウェブブラウザー上で軽快にゲームを動作させられる

ビデオを万華鏡のように並べて再生

GPUを使って、ビデオを万華鏡のように並べて再生。HTML5で作成されており、アドオンを使わなくても、これだけインタラクティブなページが作れる

写真を自由にズームイン/ズームアウト

Flickrに登録されている写真を自由にズームイン/ズームアウトして表示することも。スムーズにズームイン/アウトできるのは、GPUのおかげ

 さらに今回のIE9βでは、UIが新しくなっている。一目見てわかるのは、IE8に比べると、上部のアドレスバー周辺がシンプルになったことだ。

IE9β版のアドレスバー周辺

IE9β版のアドレスバー周辺。左赤枠内がアドレスバーで、その右の2つはタブ。操作部分は非常にシンプルで「お気に入り」(右赤枠内)はアイコンになった

 デフォルトでは、アドレスバーとタブが一列に表示されている。IE8では、タブの左側に表示されていた「お気に入り」ボタンはない。お気に入りを表示するには、タブの列の右にある[☆]マークをクリックする。

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