NVIDIAは3日、ノートパソコン向けのグラフィックスチップ(GPU)、「GeForce 400M」シリーズ7製品を一挙に発表した。いずれもDirectX 11に対応し、2010年のクリスマス商戦向けノートに搭載される予定。
今回発表されたのは、エンスージアスト向けに位置付けられる「GeForce GTX 470M」と「同460M」、パフォーマンス向けに位置付けられる「GeForce GT 445M」「同435M」「同425M」「同420M」「同415M」の7製品。いずれもデスクトップ向けの「GeForce GTX 480」と同じFermiアーキテクチャーをベースとした新しいGPUとなっている。
全製品がDirectX 11やCUDAに対応するほか、CPU内蔵GPUと連携して消費電力の低減と高パフォーマンスを両立させる「Optimus」テクノロジー、Blu-ray 3Dの再生などに対応している。また、下位の420M/415Mをのぞく製品は、NVIDIAの3Dステレオ映像技術「3D Vision」に対応する。
GeForce GTX 470M | GeForce GTX 460M | |
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製造プロセス | 40nm | |
コア数 | 288 | 192 |
コアクロック | 535MHz | 675MHz |
シェーダクロック | 1070MHz | 1350MHz |
メモリークロック | 1250MHz | |
メモリー種別 | GDDR5 | |
メモリーインターフェース | 192bit | |
メモリー容量 | 1.5GBまで | |
3D Vision | 対応 |
GeForce GT 445M | GeForce GT 435M | GeForce GT 425M | GeForce GT 420M | GeForce GT 415M | |
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製造プロセス | 40nm | ||||
コア数 | 144 | 96 | 48 | ||
コアクロック | 590MHz | 650MHz | 560MHz | 500MHz | |
シェーダクロック | 1180MHz | 1300MHz | 1120MHz | 1000MHz | |
メモリークロック | 800、1250MHz | 800MHz | |||
メモリー種別 | DDR3、GDDR5 | DDR3 | |||
メモリーI/F | 128、192bit | 128bit | |||
メモリー容量 | 1GBまで | 512MBまで | |||
3D Vision | 対応 | 非対応 |
性能面では、既存のGeForce 300Mシリーズと比較して、40%の性能向上を実現しているという。
冒頭でも記したように、2010年のクリスマス商戦には、GeForce 400Mシリーズを搭載するノートパソコンが店頭に並ぶ予定という。事前説明会では、ASUSTeKおよびエイサーのGeForce GT 425M搭載ノートの試作機が披露されたが、ノートパソコン大手7社のうち6社から、すでに搭載製品の登場が決まっているとのことだ。
ゲームやBlu-ray 3Dにも対応できるノートパソコンを求めている消費者にとっては、年末商戦のノートパソコンには期待が持てそうな新GPUの登場である。