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都庁前iPhoneクラブ 第31回

読書の秋こそ「自炊」! iPadで電子書籍を読もう!

2010年08月26日 20時00分更新

文● 都庁前iPhoneクラブ制作委員会

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やっぱり紙のよさもある

カリー スキャンしたあとって、どうしてます。iPadで読んでますか?

トシロ いや、それが実はあんまり読む気にならない(笑)。というのも、スキャンし終わったあとにきちんとスキャンされたか全体を大雑把に見ているから、そこまで読む気にならないんだよね。昔、一度読んだ本なんだから、流れが分かってしまう。

カリー じゃあ意外に、取り込んでもそんなに読んでない?

トシロ そう。でも、そのうち何となく読みたくなったときに役立つんだよ。そのためにスキャンしてあるみたいな。

カリー 旅行に行くときは便利ですよね。

トシロ いや、まだ持っていったことがないから分からない。

カリー えー。

トシロ 飛行機とか便利そうだよね。

カリー そうそう。この前、北海道に飛行機で行ったときに「i文庫HD」で古典文学を読んでたんですが、意外と楽しいし読めてしまう。パソコンやiPhoneだとダメなんですけどね。

i文庫HD。アップルの「iBooks」もPDFの表示に対応したが、ページの開き方が左開きのみなので縦書きの文章を読むのに適していない。そんなときは右開きが可能なi文庫HDを使おう

トシロ まぁでも、iPadでは読めないって人の意見も分かる。本を読むっていう行為は、電子化できないところも多いんだよね。思い付いたときにぺらぺらめくって目的のページを探すとか、ちょっとパッっと見るとか。挟んだ栞を取ってぱっと読み出すってのは、ファイル開いて……ってのと何か違う。

カリー 推理小説でも「左手にあとこれだけしかページが残ってないのに、どんな展開になるんだろう!」といった楽しみ方がありますしね。

トシロ すごい重要だと思うよ。物理的なページがあれば、どこまで読んだかとか、ここまで行ったら読むのを止めようといったこともできる。電車の中で本を読んでいるときに、3ページぐらいぱらぱらっとめくって章の見出しを見つけて、ここまで読もうって思うときがあるじゃん。そういうのは、物理的にページがないと面倒くさい。

カリー まあ難しいですよね。

トシロ その辺の本のよさっていうのは絶対になくならないと思うよ。

カリー 何ででしょうね。資料として残す分には、電子書籍でも問題ないと思うんですけど。といってもまぁまず欲しい本が電子化されてないって話もありますが。iPadは国内発売時に「新型の電子書籍端末」という感じで煽られていたけど、現状では「こんなに電子書籍が揃っている!」感がまったくないですよね。

トシロ 俺がiPad買ってから何でスキャンしようと思ったかというと、絶対すぐには電子書籍が揃わないと思ったから。あったとしても……まだ出版社側も手探り状態だから、ちょっと値段が高いよね。

カリー 前に別の方が言っていた、雑誌でも書籍でも例えばプラス100円払えば紙に電子書籍が付いてきますって考え方はいいと思うんですよね。本体捨てても電子書籍が残るからと思うと、電子書籍付き版を選ぶ人も割といるんじゃないかと。

トシロ 今は資料って位置付けがいいかもね。よく電子書籍の利点として「映像が入る」とか「画面が動く」とか言われてるけど、それってウェブぺージの話だよね。

カリー そう! iPadって、何がいいかってウェブページを見るのに向いてるんですよね。画面がウェブページと同じ縦長だったり、指でリンクをたどれたり。じゃあ、「マルチメディア」と呼ばれるようなコンテンツは、無理に電子書籍の体裁にしなくても、ウェブでもいいじゃんって。

トシロ 本当そう。ウェブとか動画を見るのにiPadは本当にいいね。

カリー まぁFlashが表示されないのが最大の弱点で、ウェブだとさらにユーザーがお金を払ってくれないってのが難しいところなんですが……。

トシロ 今更なんだけど、iPadって電子書籍よりも動画を見るのに適してると思うよ。

カリー えっ(笑)。そんな、残り数行で終わりというところで、テーマを「ちゃぶ台返し」されても。

トシロ その辺をもう少し深く話したい。

カリー じゃあ、次回でやりましょうか。

トシロ そうか。じゃあ次回で。あ、今月号から某Mac雑誌も電子版で売り始めましたので「資料」としてよろしくね。

カリー 宣伝ですか(笑)

電子書籍がテーマだって言うのに、このあと動画について長々と話すことに……。次回を乞うご期待!



 というわけで今回の電子書籍についてはコレで終了! なお、カリーさんはTwitterアカウント(@CurrySan)も持っております。このアプリやアクセサリーを検証してほしい、このテーマで座談会をしてほしいというご要望がありましたら、お気軽に@を投げてみてください。すべてを採用するのは無理ですが、記事作りの参考にさせていただきます……。


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