8月17日、Kaspersky LabはAndroid搭載スマートフォンを狙う初のマルウェア「Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a」を検知したと発表した。ショートメッセージサービス(SMS)を自動配信するトロイの木馬で、かなりの数の感染事例が確認されているという。
Googleが開発している携帯電話向けOSであるAndroidは、ユーザーの手でアプリケーションをインストールする機能を持っている。本マルウェアは、メディアプレーヤを装ったアプリケーションとなっており、Android用アプリケーションと同じく「.APK」の拡張子を持つ。
だまされたユーザーがインストールを行なうと、勝手にロシア宛にSMSを送信してしまう。これは、SMSで送金を行なう「プレミアSMS」を利用するもので、ユーザーの負担で犯罪者が利益を得ているという。
同社によれば、Androidを狙ったスパイウェアは2009年に登場しているが、トロイの木馬は今回が初めてだという。