7月17日に開業する京成スカイアクセスの報道関係者向け試乗会が6月23日に行なわれた。
同路線は、京成高砂から北総線の終点である印旛日本医大を経て、成田空港を結ぶ、全長51.4kmの成田空港の新しいアクセスルート。山本寛斎氏が“風”と“凛”をコンセプトにデザインした新型車両が運行に使用される。
これまでに比べて10km以上も運行区間が短くなったことに加えて、在来線では国内最速となる最高時速160kmで走行する新型車両を導入したことで、日暮里と成田空港(空港第2ビル)間の所要時間が51分から36分へと大幅に短縮している。
新型車両の導入に伴い、既存の車両は新設される京成アクセス特急として、従来の京成線を運行することになり、この京成アクセス特急には、今回の成田スカイアクセスの開業にともなって新設された成田湯川駅にも停車する。
新型車両の詳細については、こちらのレポートをご覧いただくとして、今回は実際に乗車した感想をお伝えしていきたい。
新型車両が京成上野駅に入線
鉄道の撮影で一番ワクワクする瞬間だ!
静かで揺れも少ない新型車両
入線してきた列車に乗り込んで早速試乗会がスタート。筆者が一番気になっていたのは騒音と振動だ。新型車両を導入したとはいえ、時速160kmで走行するともなれば、かなりの揺れと騒音が発生するのではないかと思っていたのだが、これが全くの杞憂。これまでの京成スカイライナーよりも静か、かつ低振動となっていた。
まず音だが、在来線よりも静かなくらいで、隣の座席の人はもちろん、通路を挟んだ反対側の人とも大きな声を出すことなく会話をすることができた。
続いて振動だが、これが予想以上に揺れない。通常、走行車両の撮影では、天井照明があるとはいえ、シャッター速度をかなり低速にする必要がある。そのため、列車の振動でカラダがブレてしまい、写真がブレブレになってしまうなんてことも多いのだが、この新型車両では、もちろん若干の揺れは感じるものの、写真撮影に苦労することはあまりなかった。感覚的には、既存のスカイライナーや、小田急ロマンスカー「MSE」などの私鉄特急車両よりも揺れが少なく感じたが、そもそも他の路線と比べても、線形が違うので比較にはならないだろう。
そうこうしているうちに、列車はノンストップで成田空港駅に到着。千葉県知事の森田健作氏と京成電鉄社長の花田力氏が乗車して、再び京成上野駅に向けて出発した。
最高速走行中の揺れをコップの水でチェック!
最高速度でも、ほとんど揺れは感じられない
姿を消してしまうモノたち
新型スカイライナーの導入によってロゴの変更や成田空港駅の新ホーム開設にともないこれらのモノは姿を消してしまうことに……